「おかあさん」と気安く呼ばれ   2/15/09

 私が日本人客に薦めていた3ドル引きのセールだった韓国餃子を「友達から美味しいと聞いた。」と買いにきた女性がいたが、残念ながらセールは先週で終わり。
餃子のみのために来られたようで気の毒。
「いいですよ、セール値で。」と言うと「嬉しい、それだったら二つ買います!」と喜ぶ。
この後「セールは終わっていますが、セール値で差し上げますから試してみませんか?」と日本人客に薦めると「エッ、本当?」と殆どの人が買う。人間の心理は興味深い。

 40半ばと見えるご夫婦のご主人が「お母さん、日本語が上手ですね。」と言う。
私の母のように「貴方のような息子を持った覚えはありません。」と言ってあげたかったが、相手は客。
(おばあさんと呼ばれなかっただけでも感謝すべきなのか、、、、?)
にこやかに「日本人ですよ。」と言ってあげると「あぁー、そうですか、どうりで。韓国は日本が治めていた時に日本語教育をしていましたよね?お母さんが日本語が上手なのは、そのせいかと思いました。」だって。
それだったら、私は80歳ちかくなってしまう。この愚か者!

 日本人客と話す私の日本語に年配者の台湾人が「どこで日本語を勉強したの?」と訊く。
日本人と分かると「日本人なのに韓国人に働くの?初めて見た。」と仰天したように驚く。
中国系は韓国人を属国だったとして蔑み、韓国人は中国人を「品がない、教養がない。」と馬鹿にする。
東洋系の客が失礼な態度だと「やっぱりチャンケ(中国人への差別語)だった。」と囁いている。

 お店が終わった後、お店の従業員6人とCafe Sushiに行く。
帰途の車中でスヨンが「オンマー(おかあさん)に電話をしなきゃー。」と携帯を取り出しながら「そうだ、今日は教会で家を留守にしている。」と独り言。
「月曜日も行くの?」と訊くと「教会で無料日本語のクラスを取っているのよ。」とのこと。
アッパー(おとうさん)から”無料クラスがあるなら何で高い自習用テキストブックを三冊も先に買ってしまったのか!”と怒られていたわ。」とゲラゲラ笑っている。
 両親は未だ結婚していないスヨンのことを除いては心配事が全くないため、ボケ防止に毎夜二人で花札をしていると言う。(花札は日本のトランプ感覚で一般的に普及)
「それが痴呆症防止に効果あるの?」に「だって、お金をかけているもの、真剣よ。」とは、この親にしてこの子あり、、、、の感。

 中川昭一財務相の酩酊疑惑、自殺した父親も確か人前で酩酊するほどお酒が好きだった。

   夜の風は冷たいが日中は春の兆し
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                    確実に春は訪れている  水仙が芽を出した
by arata-tamiko | 2009-02-17 01:15 | 楽しかったこと


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