私がコンサートで友達となったIさんに「日本人として絶対に読んでおくべき本よ。」と、たいそうな事を言って勧めた本がある。早速彼女は買って読み始め感動の余りからかチャットが入る。
それからSkypeで話し始めたが、次から次へと話すことがあり一時間近くしゃべったみたい。
本の題名は「ホタル帰る」。知覧から発った特攻隊員達と町の食堂経営者であり彼らが母親のように慕った女性との胸締め付けられる話し。私も読み終わったばかりだから、今感想を述べると感情的になってしまう。
Iさんが淡々と話せば話すほど話が可笑しくなる。前にも韓国へチョガァヌのコンサートへ行ったそうで、この話は面白かった。受付のデスクで彼のポスターを見た彼女と友人が係りの人にポスターの写真について訊いた。それも日本語で。するとポスターを欲しがっていると思われたらしくポスターをくれたそうだ。そしてチョガァヌに会った時、そのポスターにサインをもらえたと言うから可笑しい。
また二人で廊下にいると目を惹く男女が通りかかったので「舞台で踊っていた人ですか?」と、これも日本語で訊いたそう。すると相手は「チョグァヌに会いたい。」と二人が言っていると勘違いしたらしく彼の楽屋に連れて行ってくれたと言う話は最高傑作。これこそ”棚からぼた餅”。
しかしIさんは私が「Skypeをつけて。」と言えば即実行。本を薦めると即購入。彼女は本当に素直な性格なのだろう。久しぶりに本を読む妻の姿に御主人が「どうしたの?」と聞いてきた。
毎週土曜日に来る二人連れの女性と私はよく話す。連れなしで来た一人に「もう一人の友は?」と訊くと「仕事で他州に出かけている。」と言う。思わず「こんな年末に何の仕事?」と言うと「彼女は韓国領事なのよ。知らなかった?」と逆に訊かれた。女性で領事は珍しいらしく「頭脳明晰で私と同じソウル大学の国際何とか科を卒業して、、、。」と経歴を聞かされた。
それで私が韓国餃子のデモンストレーションをしていた時「韓国文化を紹介してくれて有難う。」と言った理由が今理解できた。その時は「餃子ごときで、なんて大げさな事を韓国代表みたいに言うんだろう??」と思ったが。
暖かい陽射し
咲希(さき)ちゃん、4ヶ月
医学関係留学のパパに「貴方がボストンで成し得た最高の
業績ではないかしら?」と言うと幸せそうに二人で笑う