スピカーをOnにして下さい   1/27/07

  下宿先を引き払い韓国に戻るまで我が家に泊まっていたヒョンウーが今朝の5時半に出発。何週間か前、私の手を取り「お願いがあるのだけど。。。」と言う。「嫌よ。貴方のお願いで一センチの隙間を上げると、いつの間にか一メートル入り込んで来ているんだから。」と、お願いに耳をかさず、彼の手を振り払った。それなのに彼は出発まで泊まり、来月末、新婚の奥さんと戻るまで彼の大荷物は我が家の居間にある。出発直前、飛行場から電話をかけてきて「自分が物音を立てたから、早朝に起きていたのではないか?」と謝る。彼のこう言った優しさに私はつい「Yes」と言ってしまう。
 朝の7時半、私のコンピューターから電話音が聴こえる。高月さんからだ!お互いに顔は見えるが、声が聴こえない。二人で耳に手をかざし「聴こえない。」のジェスチャーをし合い、高月さんはキィーボードをカチャカチャしているが駄目。思い余って私から電話をかけると、彼が「Skypeでなく、Windowsで試してみましょう。」と、私は彼の指示に従ってクリックをする。それでも聴こえない。「おかしいな~?」と彼は言いながらキィーボードを叩いていたが、ハッと顔を上げ「新田さん、まさかスピーカーがOffになっているのでは?」と聞いてきた。「そうよ。未だOnにしていないわよ。」と返事をすると「それでは聴こえないのは当たり前です。」と、彼の笑う顔が画面で見えた。私がスピーカーをOnにしていないなんてNECの技術者の彼に取っては考えもつかない事だろうから、聴こえない原因にたどり着くのに時間がかかった。以前など、コンピューターに入れたCDから音が出ないと、電話をした事がある。私に日本から指示をしていた高月さん「新田さん、入れたCDの上面はどうなっていますか?」と聞くのに、私が「ピカピカ光っているわ。」と返事をすると「反対に入れています。」と一言。今朝も「僕のディバイス?が悪いのか心配しました。」と言っていた。操さん曰く「それって、テレビのコンセントを入れないで“見えない、見えない”って言ってるのと同じね」とは正しく名言。
彼を初めて見たのは、もう十数年前だった。その当時NECの現地会社が郊外にあり、百人以上の社員が日本から見学に来た。旅行社の仕事で、そのお世話をした時に大勢の人を前にして仕事内容を説明している髪を後ろに束ねた高月さんを印象深く見た。数年後、短い髪の彼と知り合った時、同じ人かと聞けば”そうだ”と答えた。いつも思うのが、人は縁があればいつかは必ず又出会うものだと、彼とこれほど親しくなって痛感する。今朝は一時間Windowsを使って話した。
 今日で順天堂からのご家族のお世話は終わった。

   厳しい寒さ弱まる
by arata-tamiko | 2007-01-28 12:04


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