クリスマス前夜の楽しい出来事   12/24/06

 クリスマスイブの今日は思ったほどの忙しさではなかった。私に日頃のお礼と、ハンドソープをプレゼントしてくれたミニは、ある事情でボストンシンフォニーとお店との二箇所で週7日働き、休み無しの生活。その経済状態からの捻出かと思うと有難さはひとしお。彼女は久しぶりに会う子供たちと過ごすため、今日はお休み。
 それで店主の娘のナンシー、スヨン、ポジョゲそして私の4人。夕刻近く例の27オッパーが一人で来店し、皆から「今日はタミコが来ているわよ。」と、言われ嬉しそう。私は早速隣のビデオ店に走りキョプター(私が名づけたニックネームで”可愛い子”)に「来たわよ。どう会ってみる?友達として付き合ってみる?」と聞くと、恥ずかしそうにケラケラ笑いながら「友達としてなら。。。」と返事をする。彼女は彼の友達の方がハンサムだと聞いているので「美男ではないのよ。でもとても心の温かい礼儀正しい人よ。」と釘を刺してお店に戻る。ビデオ店で働く、もう一人の熊のような体格をしたヤーヤーが急いで来てカウンターで私と話している彼の後ろで上から下へとジロジロ観察をしている。そして親指と人差し指で輪を作り”OK!”サイン。赤面しながら、ビデオ店へと私の後について来た彼のために、先に戻ったヤーヤーが腰をかがめ両手を右に引き待ちかねた様子で「オソッセヨ~!(ようこそ)」とドアを開ける。彼は益々赤くなる。お互いを紹介して、すぐにお店に戻ると、こちらでも三人が待ち構えている。なかなか戻ってこない彼に「これは上手くいっていることよ。」と言い合っていると、人の顔はこれ以上赤くはなれないだろうと思えるほどの顔をして身もだえしながら「アイゴー、アイゴー。」と言いながら戻ってきた。そして私の手を彼の両手で握り締め「本当に感謝します。カミサハムニダー。」と何度も何度も頭を下げ喜色満面で帰っていった。
また急いでビデオ店に行き「どうだった?」と聞くと、ヤーヤーが「ノム チョッター!(最高!)彼はソウル大学卒なのよ。」とキョプターの前に返事をする。「何で知っているの?」と聞くと「私が全部聞いてあげたのよ。顔はどうでもいいから、そんな学歴の男性を私にも探してよ!」と言うのには、吹き出してしまった。お互いの電話番号の交換をしたそうで、これから楽しみ。でも今時こんな純情な男性はお目にかかったことがない。
 店主のジミー夫婦から「とても感謝をしている。」と立派なクリスマスプレゼントを頂いた。こちらは楽しく働き、その上言葉の勉強にもなっているのに返って悪いみたい。
 お店が終わってからCafe Sushiに行ったが毎日曜日盛況の店内も流石に今夜は静か。メニューにない特別な太巻きとお刺身のサービス。今夜のためにと昼食を控えたスヨンと私は自分達で結構な数の握りを注文したので食べ上げるのに必死の思い。「美味しい、美味しい。」と食べる度に感動しているスヨンは今夜「寿司職人と結婚したら毎日寿司が食べれるよね?」と言い出した。私は無言。
帰りしな「クリスマスプレゼントです。」と私達二人は立派な寿司の折り詰めを手渡された。いくらなんでもこれ以上の寿司は無理。帰途寄れそうな場所に住む私が思いつく限りのお客様に電話をしたが皆留守か食事が終わった後。やっと新井さん夫婦に食べてもらうことが出来てホットする。
 
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            手前が自家製のマグロのマヨネーズ和えで作った太巻き
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             左からヨースケさん、森さん、タマさん(チーフ)、ヨシさん

   日中はコート無しで歩ける イブとは思えぬ夜の気温
by arata-tamiko | 2006-12-26 04:10


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