悔いのない日々を送る   6/25/06

 遠い親戚の人が亡くなったと姉から連絡があったので、電話をする。私の長兄の舅になる人で96歳。小松製作所の重役で退職。年金生活で悠々自適の死ぬまで好きなことをして大往生だったとの事。40年以上前、東京にある義姉の実家に行った時、生まれて初めて手作りプディングとコーンスープを口にして、余りの美味しさに「これが東京の生活スタイル」かと、いたく感動した事が頭をよぎる。姉が「これで私達の親の代の人達は誰もいなくなったわね。こうやって、だんだんと順繰りに逝ってしまうのよね。」の言葉に胸がツーンとなった。若い頃は、人が亡くなると言っても遠い関係の人々だったが、それが主人、両親、兄となり死と言うものが徐々に身近となってくる。「お互いに悔いのない毎日を送ろうね。」と足元に座るチビに言う。
 歳を取ることを、とても怖がっているミニが「日本で目じりのシワ防止のクリームはないかしら?買ってきて欲しいの。」と言う。「聞く相手が間違っているわよ。私はボディーローションを手足や顔にもぬっている人なんだから。」と言うと目を丸くしていた。若い頃は、高価な化粧品も買ってはいたが、この歳になると「手の荒れに、これ程効くなら同じ皮膚に変わりはあろうか。。。」と、達観してしまい昔から愛用しているNeutrogenaのローション一本で全てを済ませている。
お風呂上り、時折考え事をしながら使用していると、順番を間違い足裏にぬった残りを顔につけてしまう事がある。
 シャブシャブの夕食に招待した、もう一人のハン氏が奥さんと二人の娘さんを連れてお店に挨拶に来た。来月の5日に家族は韓国に戻るそうで、別れはさぞかし辛いだろう。
 溶けた食品の片付けに二日間深夜まで働いたスヨンにオーバータイムが付いて給料が支払われた。予期していなかった余分な収入にスヨンは気分良くして、私に「お店にある品、何でも買うから。」と何度も言う。丁寧に断ったが、一人のお客さんが美味しそうな薩摩芋を買っていたので、早速スヨンから習った韓国語の文章を使ってみる。そうするとスヨンが「芋が好き?よし。イモを買ってあげる。」と、一方的に思い込んで6本も買ってくれた。その上、芋はふかしたのが一番美味しいと説明までつけて。日本人で芋を買う人を見たことないが、韓国人は実に芋が好きだ。
 昼食作りに来ているアジュンマのオカズは毎日テンジャンチゲ。私も含めて皆ヘキヘキ。いくら何でも食が進まず、5時近くになると空腹を感じる。お店から齋藤さんに電話をして、藤木さんも誘ってCafe Sushiに行く。ホッケ貝の生があったので7個、全てを小さく握ってもらい合計21個頼んだ。するとチーフのタマさんが、その貝を軍艦で美味しく握りサービスしてくれた。
齋藤さんは昔、貝を食べすぎ嫌になったので要らないと言う。それで私は齋藤さんの分も入れて合計23個も食べてしまった。自己最高記録。

   また雨 長いボストン生活で、こんな雨続きの年は初めて
by arata-tamiko | 2006-06-26 16:06


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