新聞を見ながらこちらが希望するような物件広告を載せている不動産屋に電話をかける。後から物件について電話がかかってきても余り沢山かけているので、いったいどの不動産屋だったかこんがらがってしまう。
夕方ある雑誌記者から電話がかかる。去年の夏、あるテレビ局の関係者から電話がかかってきた時も感心したが、よくぞ私を探してくるものだと思う。(このテレビ局のために、ある程度お膳立てをしてあげたのに放映した番組のテープ一つ送ってこなかった。) 今回も、やはり雅子妃についての記事を書きたいので協力をお願いしたいと言ったような趣旨。「何で今更、雅子妃なのですか?」と、また思わず聞いてしまった。今の若い人達は雅子妃に対して暗い性格のイメージを持ってしまっているので、彼女の学生時代の明るさを知る人達に会って本来の彼女の性格を知ってもらうための特集なのだそうだ。 私が記載した雑誌を読んでいるらしく、登場する先生達の名前をあげて居所を聞かれる。ドイツ語の先生について聞かれたので「その方は先日亡くなりました。」と言った。何しろ遥か昔のことだから今未だ現役で学校に残っている先生は誰もいない。彼も追い詰められて窮地に立っている様子は手に取るように分るが、どうしょうもない。「皆さん、何度も、何度も同じ事を聞かれてヘキヘキしてしています。それに貴女が期待しているようなスクープは何も出てこないと思いますよ。彼女は目立たない平凡な学生だったのですから。」「でも日本人だったのですから、目立ったのでは?」と言うので「アメリカは人種のルツボですよ。特にその当時はベトナムからの難民が多かったので、町の人たちに取っては、ベトナムも日本も同じですよ。日本なら外人が一人クラスに居れば目立つでしょうが。」。 大学時代の恩師に連絡を取ったが、やはり丁寧に断られたそうだ。 私がインタビューをした中で珍しい外国名の苗字の人を電話帳で調べると三人見つかったが、三人ともFirst Nameが違っている・・・と夜の9時ごろ電話があった。「違う人たちですかね?」と聞くので「さぁ~、判りませんが、余りある苗字ではないから、私だったら”親類ではありませんか?このFirst Nameの人を知りませんか?”と電話をしてみますけどね。」と言うと「そうですね。そうしてみます。」と嬉しそうだった。 でも私が思うに、学生時代の明るさを書いたなら”では雅子妃がこんなになってしまったのは、よほど皇室は酷いところに違いない。”と読んだ人は思うのではないだろうか?(雑誌社の記者の方、読んでいたらすみません。) 大和田雅子さんが皇太子妃に決まった時、ライシャワー夫人が「どうして結婚をされるのでしょう。外国育ちをされた彼女には皇室の生活は絶対に無理ですよ。」と断言された言葉を思い出す。もし彼女が健在だったら、今の状態をどう思われるだろう。 美智子妃殿下は外出されている間はトイレに行かないために飲み物を一切口にしないとも話していた。 そして現天皇が確か未だ皇太子時代、ご夫婦でベルモントのライシャワー邸に泊まられた。そして深夜にかかった日本からの電話で美智子妃殿下はお母様の悲報を知らされたが、涙一滴見せず「日本を出る時から覚悟はしていました。」と一言おっしゃったそう。その毅然とした態度の立派さには頭が下がったと夫人は話してくれた。 これほどのものとは雅子妃は想像だにしていなかったのではないだろうか・・・? 冷たい、冷たい風が吹きまくる トイレに外に出すとチビが泣く
by arata-tamiko
| 2006-02-28 15:11
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