運命の愛   2/12/06

  昨夜の深夜過ぎから降り始めた雪は、今朝目覚めると大雪となって積もっている。気持ちが良いほど降り続く。でも軽い、軽いパウダースノーだから、シャベルで軽く持ち上がる。
パーキング場の除雪に今日は2回も来てくれている。今年の冬は殆ど雪がなかったから、そのつけだったのだろう。

 夕方の6時過ぎにReliableのビデオ店に「まさかお店は開いてはいないだろう・・・。」と思いながら一応電話をすると、昨日働いていた店員が出たのには思わず「働いているの?」と言う言葉が口を出た。やはり未だ電話はかかってこないそうで、彼女は「同じ韓国人として悲しい。きっと日本人から他の韓国人も同じではないか・・・と見られるだろう。」と恥じていた。
「何時間かけて来たの?」と聞くと、バスで30分のところを今日は2時間半かかったそうで、隣の食料品店の店員たちも、何時間もかけて皆出勤しているそう。夜の帰宅が怖い・・・と心細く言っていたが、韓国人達は根性があると言うか何と言うか凄い。主人のモットーも「クリスマスと正月以外は槍が降ろうが雨が降ろうが店は休まない。」だし。他の日本のお店の店員達はどうだったのだろうか?
「ビデオ店には何人のお客があったの?」と聞くと朝の10時から夕方の6時過ぎまでで3人。
ドアを開いたお客も、働いている自分もお互いに「開いていたの?」「こんな日に来たの?」と驚きあったそうだ。

 昨日、留学センターの粂原さんと電話で長話をした。8月の初旬にEDICMを通して留学をした生徒達が一同に集まるそうだ。大変な数になるだろう。私がボストンでお世話をした子供達も結構な数、出席するようで、その中の一人、ポン太が幹事を”拝命”されて無い知恵を絞り色々と案を練っていると聞く。(粂原さんの愛犬の名はポン子チャン)
 彼と知り合ったのは本当に偶然のキッカケからだった。私がいつも言う「逢うべき人とは、いつかどこかで何かのかたちで出逢う。」の典型的なものだろうと思う。
 もう7、8年前、日本に戻った時にEDICMの事務所に出かけた。そして、これから留学をする生徒の母親と雑談をしていると、近くのテーブルに一人で座っていた綺麗な女性が聞くともなし耳に入る私達の会話に笑いを必死にこらえながらも時折”ホッホッホ”と笑い出す。私が「どうぞ遠慮なくお笑いになって下さい。」と言うと「私、聞き耳立てているのではありませんのよ。でも耳に入ってくるものですから。すみません。」と謝るので「どうぞ、ご一緒に座りませんか?」と席を指差した。それから三人で話が盛り上がり話が尽きない。この日、彼女は長い薄いスカーフを首にサラリと流していたのが、とても印象的で「私が同じように流しても、こうはいくまいな・・・。」と思った事を覚えている。この女性がポン太のお母様で、息子のポン太が留学に於いての一番条件は「暖かい土地」だったので、カリフォルニアの高校留学で相談に来ていた。それが私と余りにも意気投合してしまったお母さんは急遽息子の行き先を私が住む東海岸に決めてしまった。それもMA州の北にあるNH州だから、もっと寒くなる。一番の被害者はポン太で、いったいどこで、どう間違ったのか?と困惑と絶望を味わった。暖かい西海岸のビーチに寝そべる夢も打ち砕かれてしまった。そして海の代わりに雪山でスノーボードを学校のスポーツで取るようになった。これがポン太と私の出逢いと、つき合いの始まりである
 これこそNHKで放映され大評判を取ったイ・ビョンホンの韓国ドラマ「オールイン 運命の愛」に違いない!

   大雪 町は静か
by arata-tamiko | 2006-02-13 14:16


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