今日は慣れない仕事をしたので疲れてしまった。韓国語を耳に慣れさせるためには韓国人に囲まれて時間を過ごすのが一番と考え、韓国の食料品店、Reliableのご主人にお願いした。
「お金は要らないから、好きな時、好きな時間に来て帰るでカウンターの後ろで働かせて。でも皆と一緒に昼食は食べさせてね。」と。 20年以上の友人である主人のジミーは「願っても適ってもない事だ。」と大喜び。それで今朝から働いてみた。3人の若い女性達はとても親切で懸命になって私にユックリと韓国語でしゃべりかけてくれる。彼女達が韓国のお客さん達と話していて理解出来ない時は説明を求めたり発音を教えてもらったりしていた。2時近くになると、キムチ売り場でオカズを作っているアジュウンマが「日本人の奥さん、あなたのために今日は沢山美味しいものを作りましたよ。」と、こぼれんばかりの笑顔で言いに来た。 肉売り場の一箇所に4種類のオカズが並べられ、私を入れて女性4人で食べ始めた。マメのチジミ、サバの辛し煮、キムチとブタの炒め物そしてキムチチゲと盛りだくさん。もちろん韓国式に皆と一緒にキムチチゲは飲んだ。つまり大鍋に入っているチゲの中に各人のスプーンを直接につっこんですくい口に持っていく。昔初めて韓国でこの食べ方を見た時は「何て汚い食べ方を・・。」と気持ち悪かったが、今は何か親しみが感じられて何ともなくなった。人間とは全く勝手なものだ。 何もかも美味しく、皆が「もっと食べろ、食べろ。」と進める。でも昨夜日本の友人の木戸さんからも「お昼ご飯が美味しいでしょうから、気をつけないとね。」と釘をさされているので、アジュンマに悪いな・・・と思いながらもグッ!と我慢。 遅くとも3時ごろには帰ろう・・・と計画していたのだが、急にお店が混み始めレジ前に順番を待つ長い行列が出来るのを見ると、ご飯を食べた手前、何か”食い逃げ”みたいな思いがして帰れなくなり遂に5時まで働いてしまった。「何でこんなに混むの?」と聞くと韓国の旧正月だからとの事。一番忙しい日を私は初日として選んでしまったのだった。 私に一番必死になって韓国語を教えてくれるスヨンが他の女の子が詰めた品物を、また袋から出して詰めなおした。お客が帰った後、初めに詰めた子が怒り出し「何でそんな事するの!まるで私が馬鹿に見えたじゃーないの!」とすごい剣幕。その勢いに彼女はタジタジとなって「本当にごめんなさい。そんなつもりではなかったの。」とひたすら謝るが「つもりではない?でも結果的には私が馬鹿になった事でしょう?」と相手は一方的に怒り続けている。 (これはあくまでも、私の乏しい韓国語力で理解した内容) そして出て行ってしまったので「気分は大丈夫?」と聞くとスヨンはチョット体裁悪そうに「大丈夫よ。」と言う。そして暫くして戻ってきた彼女は先ほどの怒りはどうしたの?と聞きたいほどサッパリしてスヨンと何事もなかったように働き始めた。日本人だったら、こうはいかないだろうな~と関心した。 スヨンは明るい愉快な性格で日本人の若い男性が「すき焼きに使うんですが生で食べられますかね?」と聞いた。英語が得意でない彼女は意味が分らず「OK、Ok!韓国の歌手達は歌う前に生卵を飲んで舞台に出るのよ。」と韓国語と英語のチャンポンにジェスチャーも入れて飲むマネ、歌うマネをすると、初めは怪訝な顔をしていた彼も大爆笑。私も余りの可笑しさに「本当にあなたは愉快な人ね。」と韓国語で言ったつもりが間違って「あなたは気が狂った人ね」と言ってしまった。 スヨンが「頭は良くないけど気は狂っていないわよ。」と怒ったふりをするのには、今度は私が謝る番だった。 結構たくさんの私のお客様とお店でお会いした。みんなの第一声は全く同じで「アレッ?どうしたんですか、こんな所で?」だった。 皆に”さようなら”と言うと「明日も来てね。」と言われたが、何時間もの立ち仕事を二日はチョット考えてしまう。 夜に不動産屋のPeggyから先日のアパート選びの件で電話があり、総てが解決した。この件では本当に苦労して夢にまでアパートを必死になって探していた。早速日本に電話をして来月の2日到着の方を安心させる事が出来た。 快晴の素晴らしいお天気
by arata-tamiko
| 2006-01-29 11:30
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