上下で合計9本のインプラント治療始まる 4/18/16

子供の頃から歯医者さんと縁が切れることがなかったせいで、どうも他人の口元に目がいってしまう。
日本人は欧米人に比べ歯並びが悪いのに、美観は余り気にならない様で、上の前歯の何本かを差し歯にしている人が多いが、往々にして自分の歯よりも白く根元の歯茎も黒ずんでいるから、鮮明に見分けがついてしまう。
美人なのに、もったいないな~と思わされることしばしば。

たまさか歯並びの良いお客様に出会うと「綺麗な歯ですね。」と褒めてしまうが、返ってくる返事が「いいえ、そんな、そんな。」と言った具合。
「私は、歯並び悪い人に褒めるなんてしませんよ。これからのアメリカ生活では、素直に”有り難う”と言った方がいいですよ。日本的謙遜は通じません。」と注意をしてあげる。

かの有名な黒柳徹子でさえ、合わない入れ歯独特の発音で、聞きづらいだけでなく気の毒になってくる。
あれだけ衣装にお金をかけながら、どうしてもっと上手な歯科医にかからないのだろうか?
彼女の入れ歯を作った先生は”徹子の部屋”を観ながら、彼女の発声に違和感を覚えないのだろうかと不思議でたまらない。
こんなことで国際電話をする姉妹もあるまいが、姉曰く「そうなのよ。でもあれだけの人になってしまうと”徹子さん、歯医者さんを変えた方がいいですよ。”なんて言ってあげる人もいないんと違う?」だそうだ。
「良い先生を紹介しましょうか?」と言いたくなってしまう。

こちらの歯科治療は高く、それだけの余裕もない頃、当地では一番と言われる歯科大学病院で生徒たちが教授の指導のもと治療をしてくれると聞き行ったが、延々と日数がかかり、担当の研修生が卒業をしてしまうと別の新参者が治療にあたるといった具合で人には薦めない。

初めての都会生活をした時に、下宿屋の近くにある歯科医に行くと治療が終わった先生から「妊娠をしたことがありますか?」と突然訊かれ???で驚いた。
「歳にしては歯が悪いですね。妊娠でカルシュームを取られたのでは?」と、二十歳前の女性に今では考えられない失礼極まる愚問。

評判良いと紹介された韓国人歯科医で上の入れ歯と下の部分入れ歯を6年前に作ってもらった。
久しぶりに戻った日本で会った姉の第一声は「お帰えり。」の前に「口元が年取って見える!その先生下手よ。笑い顔に上歯が見えていない。」だった。
そういえば、美人を表す表現に「口元からこぼれるような白い歯並び」と必ず本に書かれている。

昨今残った下の前歯が痛み初め、人生最後の入れ歯と大決心をし大枚をはたいて、日本でいうところの審美歯科医で治療を受けることにした。
運の良いことに、友人の妻が長年町の数軒の歯科クリニックに働いていて、我が家から徒歩で行けるコズメティックとインプラント専門の歯科医を薦めてくれた。
週一回、NYの大学で講義をしているそう。

そして先週一時間半かけ上歯茎に5本のインプラントを入れ、二週間後に下の4本のインプラント予定だったが、私に時間がなく来月中旬となる。
この歳になると恥も薄れ、友人やお客様たちに「今に見ていてよ。新しい歯で笑って見せるから。」と吹聴しまくっている。

   ボストンマラソンの今日、最高の陽気だった
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   私の住む町の中心地の大通りを、野生の七面鳥一家が我が物顔で堂々と横断。
   交通が一斉に止まり、日本から来られたばかりのお客様が驚いていた。
   人間が野生動物の環境を日ごとに侵略している昨今「生きて生きて生き抜く
   のよ。」と心中思う。
   (車中から撮る)
by arata-tamiko | 2016-04-19 12:51 | 諸々の出来事


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