旅の初め   11/1/05 - 11/03/05

   11/1/05 ー 11/3/05
 
 前夜にチビをチビのガールフレンドであるメゲン宅に預けてきたので、朝の散歩がないと何か忘れ物をした感がある。
 深夜の12時ごろから旅の支度を初め終わったのは朝の5時ごろ。それから少し仮眠をして地元のタクシーを呼び飛行場に向かう。毎度このタクシー会社の車の汚さにはヘキヘキさせられているが今回はおまけにドライバーまで全く無愛想。これでもチップを上げなければいけないと思うと不愉快さが、より一層増す。合計$40也。
機内食は不味いサンドイッチと飲み物のみ。

 Portlandの飛行場には姉夫婦が迎えに来ていた。姉とは3月に会っているが義兄とは初めて。私達二人をホテルに残して義兄は自宅に戻る。夜食用にとお弁当を持参してくれ中身は心温まる食べ物が沢山詰まっていた。でも一番美味しかったのは自宅の庭で採れた茹栗だった。
姉とは10歳近く歳が離れているので、私の物心ついた時には姉は既に東京の学校に行っており私の記憶では一緒に同じ蒲団で寝たのは初めてだと思う。

 Portlandの市内を走る市電の便利さと綺麗さには感心させられた。自転車人口の多い町なので車中には自転車をひっかける場所まで備えられている。
姉は自分の定期、私のためには主人の定期を使って乗り降りしたが車掌に見せる必要が全くないし又そのようなチェックをする人も見当たらない。でも時折検査官が見回りに乗車してくるそうで、万が一摘発を受けた場合は何百ドルからの罰金が科せられるとの事。
二日間思い切り利用したが、一度もそれらしき人を見る事がないので「これではタダ乗りをする人が多いのではない?市は損をしないの?」と聞くと、やはり大赤字だそうだ。人の良心にゆだねるような乗車システムを何のために取っているのだろう?と不思議に思った。

 靴探しでは生涯苦労しているが、今回幅広の人のためのお店がPortlandで見つかった!
その名も「Jay's Wide Shoes」と実に一目瞭然と分り易い。今回の旅に置いての特筆すべき事の一つである。
いつ又戻って来れるか分らないので思い切って合計9足購入する。嬉しかったのは気持ち良く足にフイットしたブーツが2足とボストンでは必須の暖かいスノーブーツが見つかったこと。
これで今年の冬は私は23年ぶりにブーツを履き、雪の日はスノーブーツでおしゃれが出来る。
靴だけで合計$1,235.45の支払額となり、靴をサービスで郵送してくれと頼んだ。中年の男性店員も1人の客に短時間でこれほど沢山の靴を売った事はないだろうと思う。
肥った女性が「私は十五年間この店で買い続けているのよ。私の足に合う靴を見つけたときの喜び生涯最高だったわ。」と声をかけてきたので「ハズバンドを見つけた時と、どっちが最高だった?」と聞くと、声を低めて「靴・・・。」と返事がきた。

 この夜は姉宅にて夕食をする。焼いた鮭と甘いサツマイモ。庭になる柿も美味しかった。小雨の中、バスに乗って姉とホテルに戻る。

 3日の12時5分に姉と別れを惜しみながらNW便にて成田に出発。

_______________________________________

 11/29日の今朝、韓国映画スターのウォンビンが入隊。家族と別れる悲しみに顔を両手で覆う彼の写真が大写しで掲載されている。
宝塚の姉が電話で「日本からも沢山のファンが押し寄せている写真がデカデカと新聞に載っているわよ。貴方が、その中の1人でなくって良かった!」と嫌味を言われた。
日本は本当に平和だ。

   ジャケットなしでも過ごせる生暖かい一日 
by arata-tamiko | 2005-11-30 13:39


<< 成田着   11/4/05 三週間の旅のスケジュール   ... >>