いかにも中国の田舎人の雰囲気をもった50過ぎの男性が、日本の堅焼き煎餅醤油味の大袋を買うのを見ながら「日本の米菓子の美味しさは知っているのだな~。」と嬉しくなった。
一緒にいた息子が上手とはいえない英語で、瓶に入った数個のふりかけを私に見せて「美味しいか?」と訊くが、私は試したことがない。
「判らないけど、この海老ふりかけはよく売れますよ。」と、手渡すと、ラベルを見て「これは
Made
in Chinaと書かれている。私達は中国製を一切信用しない。日本製で美味しいふりかけを選んでくれ。」との要望。
中国生産だから安いのだと説明をすると、
高くても構わないから日本で作られた食料品でないと中国に持って帰っても喜ばれないのだそう。
日本人の私が美味しいと薦めた日本の品々の殆どを父親は買った。
次に炊飯器。
それも
象印と指定つき。(はっきりと”ぞうしるし”と言った)
「アメリカ対応で生産された炊飯器なので、中国と電圧が違うのではないか?」と心配をすると、理解しない。
確か中国の簡略化された
「電」は、日本の漢字と違っていたと思い、電気の球を画いて「圧」と付け加えると「アャ~。」と判ってくれた。
息子が炊飯器の箱に記載された電圧を調べていると、同じく
「Maid in China」と見つけた。
「全製造機械を中国に運んで生産したから中国産となっているけど、品質は変わらないから心配しないで。」と言い聞かせても
「組み立てたのは中国人だから信用しない。」と買わなかった。
韓国製を薦めても、日本製でないと駄目の一点張り。
紙に
「抗日」と書いて見せ「貴方の国は、こうなのに何故に日本、日本と日本のものでないといけないの?」と訊くと
「国と我々市民は違う。」と親子で大笑い。
漢字は実に便利なものと、生み出した中国人の知恵に再度感心させられた。
二日雨
この人の奇天烈な髪型。 下のブラシみたい