愛知県K市にある大学の教授から「二度ほど住んだボストンで定年後に妻と再び過ごしてみたい。
Boston大学の高分子研究所に時折顔を出す関係で、私はJ1ビザで一年から二年は必ず滞在します。」と自己紹介のメール。 それも小学生のお孫さん二人と犬を連れてとある。 「退職者の身分で金銭的余裕がないもので。」と頂くメールの端々に匂わせる。 留学者の皆様は経済的に厳しいながら、こんなことをこれほどめんめんと言う人はいない。 初めてメールを戴いたのは12月。それから7月の到着まで延々とメールのやり取り。 小学校のことを訊かれる度に私は「学校のことより、まずお孫さんのビザの方の心配が先ではないですか?」と忠告をしても、他のことには答えがありながら、それについては全く触れてこない。 到着日が近くなるにつれて私の方が心配となり「お孫さんは観光ビザとのことですが、それでは町の小学校には入学できません。貴方達はお孫さんの法的親権者ではないのですから。それにお孫さんのお母様も一緒とのことですが、どのくらい滞在されるのですか?」と書いて出してもその応答はない。 余りにも私が追求するせいか到着4日前に「母親は一ヶ月くらいいます。孫は学校に行きません。」とメールがあったが違和感があった。 間もなく親子三人は帰国したようで我が家と共有する裏庭に子供達の姿が見えなくなった。 突然一ヶ月もしないうちに三人は戻ってきて「一緒に住むことになりました。大家さんには僕から話しました。」と言う。 大家さんは「あの小さな場所に彼等5人と犬は、どうやって生活するのだ?」と私に聞く始末。 母親がこちらの英語学校からF1ビザを取得して親権者として子供二人を小学校に入れる方法を取っていた。 秋が来て冬を迎えたころ「どうしても僕が必要だと大学から乞われて三月で帰国をします。」と平然と言う。 我が家に相談に来た大家さんは「帰ると言う人を引きとめるわけにもいかないし。日本まで追いかけてお金を取ることも出来ないし。法的に三ヶ月分の家賃支払い義務があることを知っておいて欲しい。」と当惑顔。 大家さんが説明をすると英語が解らないふりをすると言う。 私はメールを出した。 「出発直前に、お母様とお孫様はご一緒に住まないとのメールを受け取っており、そのように大家さんにも伝えていました。 契約書にない人数が増えた場合、大家さんは断ることも出来、お湯や水道代が高くなることなどもあり家賃の値上げもできることをご存知でしょう。 しかし、この大家さんの人柄で犬も含め全てを受け入れてくれました。 過去二度もボストンで生活をされた経験から契約破棄のペナルティーはご存知でしょう。これらのことを考えて残り三か月分の家賃を支払われて帰国をしてください。」 それに対しての返事は一切なく、隣に住みながら別れの挨拶もせずに帰国をされた。 下に住む夫婦からいつ帰国をしたのかと訊かれ事情を話すと「日本人は名誉を重んじる国民と思っていたけど。」と言うので「彼らには名誉の意味も解らないでしょう。同じ日本人として恥かしい。」と返事をした。 全てをつなぎ合わせてみると初めから入念に計画していたとしか思えない。 だからこそ孫達のビザに付いては一切答えてくれず、もっともらしい理由をつけて孫達の学校に合わせて三月に帰国をしたとしか考えられない行動。 一ヶ月もせずして親子三人のビザが下りたとは到底思えない。 こそこそと小賢しい人間は我慢できない。 帰国をされたお客様を懐かしむことが多いが、今回は不愉快な思いしか残らなかった。 ちなみに検索してみれば建学の精神は「「不言実行 あてになる人間」だった。 それに比べ阪大からの堀川さんご夫妻、えらい違い。 こんな料理上手な奥さんを持ったご主人は幸せ。 大智(だいち)君、千華(ちか)ちゃん、佳純(かすみ)ちゃん 子供三人の名前はしり取りとなっている。 このパンダのような垂れ目をした末っ子が可愛い。 お父さんは鹿児島、お母さんは四国と南国の血が一杯。
by arata-tamiko
| 2014-05-21 14:45
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