旧正月の鴨料理と福島原発の犬の話   1/31/14

近頃は、とても夢を見る。
昨夜の夢は、二つの出来事が絡み合ったストーリだった。

ニュースで、福島原発事故の被災者である飼い主と一緒にプレハブ住宅に住むことが出来ず村に残された日本犬の哀れな様子を紹介していた。
週に二度ほど訪れる飼い主に尻尾が千切れるほど喜び、ボール一杯盛られたドライフードにむさぼりつく。
別れがくると、余りの辛さに隅っこで顔をそむけ立ち去る主人を見ることが出来ない犬。
飼い主も身を切られる思いで帰途につく映像に涙がポロポロ。

痩せてきた犬に、カメラをセットすると、餌をめがけて一晩に120匹以上もネズミが押し寄せてくる。
氷点下の日々の中、ボールの底に僅かに残ったドライフードを舌で舐めては溶かして食べている犬。
我が家のチビの顔をテレビに向けて「こんな可哀想な犬もいるのよ。我が身の幸せに感謝の心を忘れては駄目よ!」と言い聞かせた。
それにしても三年間孤独で鎖に繋がれている犬は、精神に異常をきたさないのだろうか?

数年前から台湾人に勧められていた正月の鴨料理を今年は忘れずに予約をして女性三人で小さな台湾レストランに出かけた。
美味しいので評判の店は6時過ぎだというのに大混雑。
客が座ってから焼いてくれるので半時間以上は待たされたが、それだけの価値は十二分にあった。
カリカリの皮と、お腹の中にぎっしりと詰まったナッツ入りの程よく味が沁み込んだもっちりした餅米。
しかしどうにも恨めしげな鴨の顔つきが気色悪くナプキンで隠したが、それでは食べにくいと切り落としナプキンに包んでおいた。

その夜、見た夢がネズミから襲われ、中の一匹が手首に齧り付いた。
死に物狂いで腕を振って振り落とそうとしていると、ネズミの首がポロリと落ちて”ギャー”と悲鳴をあげた自分の声で目が覚めた。

   やっと5度 とても暖かく感じる
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by arata-tamiko | 2014-02-01 13:19 | 諸々の出来事


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