車の実技試験のスポンサーになる   1/31/13

 車の実技試験の際のスポンサーを頼まれて、初めての経験をした。
試験官が助手席に座り、スポンサーは何をするわけでもなく、車の後部座席に座っているだけなのだが、もしその人が受からなかったら可哀想になるので、敢えて自分からボランティアをしたことがない。
私にお願いした理由は、ナーバスになっている彼女に、友人たちが、絶対に私にスポンサーになって貰えと勧めたそう。
私もXさん御夫妻とは個人的に親しくしているので、お手伝いできるならと躊躇わなかった。

 試験官は、日本語で「右、左」と方向指示を出していたが、「ちゅうじゃ、ちゅうじゃ」と、いとも変なアクセントの発音で声を上げて言うのには「英語かしら?日本語かしら?」と意味不明。
後部座席から通訳をする了解を得ていたが、これではXさんに説明もできず二人してオタオタ。
彼が英語で「ストップ」と言ったので、「駐車」だったのだと理解できた。

 運よく話し好きな試験官に出会ったもので、「日本人女性の友達が日本にいて電話をよくしている。」から話は始まった。
そして「夢は日本に行って、本物の侍に会うことだ。」と、漫画みたいなことを言いだした。
「侍は名誉のため死ぬ。」とか「刀を持っているが、贋物なので何とか本物を手に入れたい。しかし高価で手が出ない。」と、私との話に夢中。
緊張もあり、危なっかしい運転のXさんのため、彼の相手をしていると、「あの~、私、どっちに曲がったらいいのでしょうか?」と、突き当りのT字に来た彼女が訊き、彼は慌てて「左」と指示をする。

 結局私の知り合いの刀鍛冶師のメールアドレスをあげる約束をするまでになって、彼のアドレスも頂いた。
「各国の人に会っているが、日本人ほど礼儀正しい民族はいない。一つ、一つにお礼と深いお辞儀には、いつも感動させられている。」とまで、言ってくれた。
別れ際に、「彼女はとても良い人だ。面倒をよくみるのだよ。」と、Xさんに言っていたが、母親と思ったようだ。

 合格したXさんは「あの試験官、話に夢中で、殆ど後ろの新田さんの方に向いていて、私の運転を見ていませんでしたよね。」と大笑い。
お礼のメールには「受かったことが、今でも奇跡に思えます。」と書かれていた。
(正直、私も奇跡だとおもっている。)

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by arata-tamiko | 2013-02-01 00:51 | 諸々の出来事


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