学校訪問のアポを取る   9/8/05

 今日でK先生のお世話が終わる予定だったが、彼女の都合で金曜となったために私の方も学校訪問のアポを時間をかけて今日取る事が出来た。
10月に学校訪問をする男の子は隆ちゃんと言って寮生の中学校に4年前から留学している。体は小さいが、とてもしっかりした性格の良い子で来年行く寮生の高校選びのために全部で9校の学校を訪れる。一週間近くかけて私が一日2校でMA州、CT州そしてNH州と運転して日本から来られるご両親も一緒に各地に泊まりながら回る。
 9校の学校の距離、行程そして日程と時間を調整しながらアポを取るのは至難の業となる。たとえば一日目、二日目の4校の学校アポが運良く予定通りに取れても3日目の学校が他州にあり午前にも午後にもアポが全く取れない場合は、前の4校の日程を総て変更しないといけなくなる。
この時期は全米から学生達が両親と一緒に学校訪問に訪れるから迎える学校も大忙しとなる。そのためアポの時間も日程もこちらの思うようにならず、まるで将棋の駒を動かすように訪問校を組み合わせないといけない。しかも学校のアドミッションの電話が留守電となっていた場合は最悪。アポが取れるかどうかが分らないから、次に訪問したい学校のアポを取って良いものやら全く目途が立たない。そんなこんなで一日がかりの仕事となってしまう。
 学校のクラスや施設の案内は在校生がしてくれる。このボランティアの経歴は大学入学の申請において”積極的な性格でリーダーシップがある”として、なかなかものを言うらしい。
毎度案内をされる度に思うのだが、こちらの学生達は日本の学生達と比べると精神的にとても大人だと感じる。
先ず挨拶をしながら握手をし、堂々と名前をなのる。ツアーをしながら”いかにこの学校がすばらしく、先生達が学生達を愛し、自分が幸せであるか。”を得々と話してくれる。ツアが終わった後は自分のメールアドレスを渡しながら「質問があったら遠慮なくメールをして下さい。来年の9月に会えると良いですね。」と言ったりするのを聞くと「日本の高校生ではこうは出来ないだろうな・・・。」と思ってしまう。
 インタビューも日本と全く違って”生徒が学校に求めているものを学校側が、この生徒に与えれるかどうか?”を考慮して質問をする。そして面接をされる生徒も自分が訪問する総ての学校を正直にインタビューをしている先生に話すから日本とは全く違う。
日本では聞かれると同席している親は必ず「この学校が本命です!、どうか、どうか合格をさせて下さい。」と嘘を言うそうだから、考えてみれば可笑しなものだ。学校側だって、そんなこと百も承知で”そうか、そうか”と聞いているはず。教育の場で狸と狐が化かし合っているようなものだ。それで子供に「嘘をついてはいけません!」と教えても余り効き目はないだろう。

 少々蒸し暑し 日没ますます早まる 7時半でかなり暗い
by arata-tamiko | 2005-09-09 13:54


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