美味しいものが沢山ある日本、あれも食べたい、これもと限りないが中でも好きなのが練り製品。
同居しているソンヒーが韓国の薩摩揚げを料理したが、不味い。
韓国人は、これを
”天ぷら”と言うが、私達も子供の頃は
”薩摩揚げ”とは言わず、天ぷらだった。
第一に薩摩揚げと言う言葉がなかった。
田舎のMさんが「もうアメリカに帰って一年も経つけん、食べてえものも出てきたんとちがうな?」と聞くので「そうね。100%魚肉の天ぷらが食べたい!鰯の天ぷらも美味しかった。」と、田舎で口にした味を思い出しながら言った。
「天ぷらは、よう弁当のオカズにしよったな~。」と言うMさん。
「本当に。朝、親から10円もらって近所の店に買いに行って、一枚だけがオカズだったものね。」
「なんな、多美ちゃんは一枚ごと弁当に入れちょったん?あんたんとこは
分限者じゃわ~。」と感に堪えない口調。
「うちかた(我が家)は、一枚の天ぷらを濃い醤油でこってり煮てから6等分に切って姉妹三人で分けたわ。」
「つまり一人が二切れ?」
「そうじゃーが。それもな、その煮詰めた魚臭い醤油を弁当の御飯の上に垂らすんで。そしたら二切れでも、美味しゅ弁当が食べれるんで。多美ちゃんは分限者の家じゃーけん知らんじゃろーえ。」
「Mっちゃん、天ぷら一枚か、二切れかで分限者か貧乏かが決まるの?」と、爆笑しながら昔を懐かしんだ。
涼風が気持ちいい一日
隣家の葵が今年も満開