可愛い姉と弟   8/25/05

 この7月に日本人から引き継がれた車の故障に$2,500の出費を余儀なくされたN先生に付いては前の日記で触れている。
先日またお電話を頂き「金銭的に無理をしても冬に備えて信頼出来る車を購入したい。」と言われる。引き継がれた車のみでなく住居の方も2ヶ月足らずで他に移られた。お会いしてみると実に善良な人柄のご夫婦で、相手の事を少しも悪く言われない。車に関しても「掲示板で”先日ナイアガラまで問題なく走って来ました。”と書かれていたので、相手の請求額通りで買ったのですが・・・。マァー、その時までは走っていたのでしょうが・・・。」と言われたのみ。
これがもし私だったら「もうどうしてくれよう、この怒り!目には目、歯には歯。」と思い出す限りの友人知人に怒りが静まるまで話を聞いてもらうだろう。

 お二人が試運転をしている間、私はショールームの椅子に座って二人の子供の相手をしていた。
上の女の子は6歳、下の男の子は4歳で女の子の名前は”みゆ”チャン。
他のお客様の子供も同じ名前だから今日本では流行の名前だろうか?このみゆチャンが利発でおしゃまときている。大人っぽい口調でもって「たった2年しかいないから車もね・・・。考えちゃうのよね。」と言うのには、ふきだしてしまった。きっと親が話しているのを聞いていたのだろう。
私に対する言葉も尊敬語で今の若い女の子より、よっぽど本格的な日本語が使える。(日本のお店で”ありがとうございモォーース。”と言ったような発音の日本語で応対されると、そのレジの女の子達がどうしても利口にはみえない。)
ご両親に「尊敬語を教えているのですか?」と聞くと、みゆチャンが即座に「いいえ、NHKの”きれいな日本語”?を聞いて覚えたの。」と返事をする。
ほっぺたが羽二重餅のような下ぶくれで、歌手だったテレサテンに似た愛くるしい顔立ちをしている。 お母さんも「皆から”おたふく風邪が治らないまま育った顔”と言われています。」と笑っていた。
下のコウチャンも初め両親二人の姿が見えなくなった時はチョット涙を流したが、すぐに懐いてくれ自分のお気に入りのオモチャの話をしてくれる。二人とも親の愛情一杯受けて育っている素直な可愛い子供達。

 夕方Eleanorから「チビをメゲンと遊ばせてくれないか?」と電話あり。
2匹は会うやいなや恋人同士のごとく、もつれ合って喜びを表す。散々遊んだ後、メゲンが必死になって庭に穴を掘り始め、それをチビは側で黙って見つめている。メゲンはダックスフンドの血が半分入っているので、潜り込んだり穴掘りが大好き。
それを見ていた彼女が「この光景はまるで恋する女が好きな男のために必死になって自分の得意料理を見せているようね。恋するメゲンはボーイフレンドのチビに”御覧なさい?私はこんなに穴掘りが上手なのよ。”と見せているのよ。」と気の利いた冗談で笑わせてくれる。

 気持ち良い一日
by arata-tamiko | 2005-08-26 13:04


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