今日は、とても良い日だった!!!
午前中は来春留学される若い女医さんとお会いしてお互いに親近感が沸く。 ボスに挨拶に来られたそうで、話し合いの結果、給料がもらえそうとのこと。 「良かった、良かった。」と二人して喜び合う。 もらえるかもらえないかは留学中の死活問題になってくる。 午後は手術してから初めての三ヵ月検診。 ドクターと一緒にモニターに映る自分の膀胱を見るのは不思議な感じ。 終わったあとのドクターの第一声は「異常なし!20代の膀胱でしたよ。」だった。 「お世辞をありがとう。日本の友人達に自慢をするわ。」と、嬉しい溜息をつきながらお礼を言うと看護婦さんも大笑い。 次の検診は6ヶ月後。 夜はHarvard大学のキャンパス内に建つ見事な木造建築のSanders Theatreで催された韓国の伝統打楽である”サムルノルリ”を、韓国人のHさんから招待され観覧。 もとは昔、何人かで組んだ芸人たちが各地を回って打楽器を打ち鳴らしたり頭上につけた白いリボンを巧に操り軽業的な踊りを見せ銭を投げてもらったものが基になっているようで、1978年に始まったそう。 だから私が韓国に住んでいた時代は見たこともなかった。 十七世紀~十九世紀初頭に対馬を経由して江戸まで朝鮮通信使が来日し、日本の儒者や文人は彼等から大陸の新しい文明の知識を得、漢詩を彼らに学ぶため争って面談を請い名誉とした。 宿泊場所を提供しなければならない各大名達は、万が一の粗相があってはお家の大事とあって、それにかかる費用捻出に嘆息嗟嘆。 200人を超す使節団が太鼓、笛、鐘を叩きながら帽子につけた長いリボンをふり回し江戸に向かう長い行列は日本人を驚嘆させた。 今回は人間国宝の打楽の師匠と若者6人。 唄一つなく全員が、膝に抱えた太鼓、大きな鼓の形状の太鼓、かなだらいのような鐘とチャルメラのような音の笛で取り付かれたように、ひたすら打ち鳴らしていく。 和太鼓とは全く違い、何人かが叩く鼓太鼓は細く長い音を奏でていると、突然屋根が落ちるかと思うほどの雷雨のごとき強く高い音となる。 一糸乱れぬ呼吸とリズム。その強弱の響きは、表現する言葉がなく圧倒の一言。 若者達は頭上の白いリボンを回しながら各人が軽業師のような得意芸を披露する。 6人が一緒に床を打ち鳴らし舞いながら空中に輪を描いてひらめくリボンの優雅さ。 二十メートルはあるかと思える長さのリボンをつけた男性の踊りもヤンヤノ喝采。 もしNYのマンハッタンの路上で韓国側が「独島は我が領土」と主張しながら”サムルノルリ”を披露し、日本は和太鼓で「竹島は日本のもの」と同時にデモをするなら、群集は韓国のほうに集まっていくだろう、、、と、思うほど激しく人の魂を揺さぶるものだった。 「なんと賑やかなものでしょう。」と溜息をもらすと、韓国人のHさんは「優しい言い方ですね。これは日本では”騒がしい”と言うのではありませんか?」と言うのに吹き出した。 11月の寒さとなる これはテレビ局で放映された映像 物の怪に取り付かれたように打楽器を打ち続ける(この中の若い6人が演奏) 右に見える背の低い男性が人間国宝 満場総立ちとなって拍手の渦。 応えて出てきた彼らは帽子を脱ぎ観客に舞台に上がり踊ろうと誘う。 韓国人も大勢のアメリカ人も興奮のるつぼとなって踊りだす。
by arata-tamiko
| 2011-11-12 23:52
| 諸々の出来事
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