複雑な反日の心理   3/10/11

 仕事が終わって週2回の夜間英語学校に通うスヨンがバスを待つ間に電話をかけてきた。
突然ものすごいサイレンの音が鳴り響くと「アッ、しまった。警察に見つかった!逃げるから、またかけるね。」と電話を切る。
シカゴに住む今も私を遠くから笑わせる。

 この家を出て半年。
「ボストンに戻りたい。また一緒に住みたい。」と電話の度に言い「こんなにお互いを想うなんて、もしかしたら私達は前世で夫婦だったのかも。私が妻でTamikoが夫。」とゲラゲラ笑っている。

 東洋食料品の卸会社に働く彼女は日本食に通じていて重宝されているそう。
先日も「”たかな”って、どんな食べ物だ?」と社員が言い合っているのを彼女が「キムチの古漬けのような味で私の大好物よ。」と教えてあげた。
コンニャクも「どうやって食べるのか?」と不思議がる社員たちに料理法を話すと、社長から「どうしてそんなに日本食に詳しいのか?」と聞かれ「日本人と一緒に4年間住んでいたから。」と話した。
すると皆から「日本人のボーイフレンドと同棲していたのか。」と言われたそうで「男と手を握ったこともないのに!」と怒っている。

 学校のクラスにいる日本人男性のことを色々と話してくれる。
「彼が無知なのを、どうしてそんなに驚いているの?」と聞いた。
すると「だって日本人って大体において韓国人より頭がいいし、教育も高いでしょう。」と、このスヨンが言ったのは、お日様が西から上がり東に落ちても、これほど驚かないだろう。

「愛国女子挺身隊」の会長みたいに狂信的に国を愛し、受けた教育のせいで反日精神も心の底に潜んでいる彼女の複雑な本心を聞かされた思いがした。

   曇り
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         チャイナタウンの路上で売っていた男性用の靴下三足が三ドル。
          ”安かろ悪かろ”で捨てても良いと買って履いてみると私の足にピッタリ。
         それでまた二日後に仕事で出かけた時に三足買った。
by arata-tamiko | 2011-03-11 13:27 | 諸々の出来事


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