心優しいお客さん   11/30/10

12月1日に三人到着となってしまった時には胸がドキドキ、頭がクラクラしてきた。
二家族は変更不可とのこと。
最後の頼みの綱として単身で来られるSさんに打診をすると「僕も出来るなら1日入居の前に立ち上げをしておきたかったのですが、、、。」との返事だったが心配されるのはボストンのホテル代の高さ。
ボロ家で何もお構いはできないが、、、と断って一昨日から泊まって頂いた。

 一人息子さんのせいか心優しい人柄。
主人のことを聞くので二十年以上前に癌で亡くなったことを話した。
時折お客さまたちから「ず~っと、お一人ですか?」とかの質問をされるので自分の方から「見事な死に方をしたので再婚とかの考えもありませんでした。」と予防線を張った。
もっと話しを聞きたいようすなので「アメリカでの末期癌患者受け入れの知識がない私は事前に調べたく、沖縄に住む主人を残して戻る日、玄関で”もう一度この世で会いましょうね。”と言ったら”約束は出来ないが頑張ってみるよ。”と言った主人が死の一週間前に沖縄から来ました。」

「飛行場で”本当に立派ね。”と褒めるとね”約束を守っただろう。”が第一声でした。
でも翌日から意識が混濁しはじめたのですが人間の意志力って凄いものですね、、、。」と話していると相槌をうつSさんの声が変。
運転をしながら彼のほうを見ると両目に涙が一杯たまっていた。

 十年前に出版された「うらやましい死に方(五木寛之構成)」に姉が一晩で書き上げ投稿したものが載っている。
出版されてからの姉の知らせには驚かされた。

 最後の今夜は我が家に同居をするソンヒが働くお店で石焼ビビンパップを二人で頂いた。
サービスの山盛りを前にして「あなたのほうが量が多いみたい。山が高くない?」と言うと「僕のは野菜が盛り上がっているだけですよ。替えましょうか?」と笑いながら言うのが可笑しい。
作り立てだと出された揚げ餃子が美味しいと大喜び。
「この餃子だけど5個なのよ。つまり一個残るからジャンケンしましょうよ。」と真面目に言うと「どうぞ、僕一杯食べましたから。」と言うのに私は大笑い。
もちろん最後の一個は彼に譲った。

   温暖な一日
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                       ソンヒー(松喜)です
by arata-tamiko | 2010-12-01 10:29 | 諸々の出来事


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