「日本のことを知った今、泊るは出来ません。弟から”失礼です”と怒られます。」と頑なに断る金さんに「貴女にはマッサージだけでなく料理もしてもらいたいの。だから泊らないと二つが出来ないでしょう!もし帰ったら二度とマッサージは頼まない。」と半ば脅迫した。
やっと承諾した金さんは「茄子のキムチ」を昨晩作ってくれた。朝鮮族のキムチらしくスヨンは始めて。
韓国人でありながら”辛い、辛い!”とスヨンは二口と食べられない。
一晩冷蔵庫で寝かせた茄子キムチはヒヤッとして美味しい!
金さんから中国の朝鮮族の昔の生活ぶりを聞くのは楽しみ。本当に食べるものにも困窮したようだ
しかし、そこに北朝鮮から逃げてくるのだから、彼等の生活はもっと凄まじいものとなる。
金さんは自宅に戻るやいなや必ず「無事帰りました。」と報告とお礼電話をしてくるから律儀で笑ってしまう。
お昼にBelmontのヤム茶に行くとReliableで時折お目にかかる日本人男性が4,5人の日本人といた。
初めてらしく何をオーダーしていいのか迷っている様子。
笑うと損をするとでも言った信念なのか愛想のない店主の奥さんが助言をしているが、中国語訛りの強い英語と怒りつけるような物言い。
彼等の戸惑いが離れた私にも伝わってくる。彼等の席に行き挨拶をするとお店で会う男性も覚えていてくれた。
任せてくれると言うので(否、無理にそうさせたのかも、、、)、私が皆様のためにオーダーさせてもらった。
席に戻ってきた私に金さんは「本当に優しい心もちますね。困った人、助けますね~。」と褒めてくれたが、純粋な彼女は私の野次馬根性とおせっかいさからとは思いもしない。
爽やかな風、どこまでも青い空 この長雨の日々の後、より一層感動する天気
茄子を縦割り半分にして蒸す
少しシンがあるくらいの茄子を取り出して箸で裂く
ニンニク、玉葱、長ネギ、辛粉、塩、砂糖、醤油少々 胡麻油も少々
みじん切りにした材料と上の調味料を混ぜる
ここに割いた茄子を入れて手で混ぜた後、大匙2杯ほどの胡麻油
茄子のキムチの出来上がり
冷蔵庫に一晩置いたほうが味が沁みる