Fax使用不可   6/15/05

 私の友人のみならず、ボストンにおけるコンピューター関係の「110番」でもあるMさんが「これは絶対に日記に書くべきよ。」と言うので恥を偲んで 書き始めている。
 沢山の日本の方々とメールのやり取りをしているが、お目にかかると皆様が「その年齢でコンピューターを使いこなしているなんて凄いですね。」と誉めてくれる。「とんでもない。一見そう見えるだけですよ。」と言っても「また、また。謙遜を・・。」と私の人並み外れた器械オンチを信じてくれない。
ところが私は昔から本音しか言えない性格ときているから、出来ないものは出来ない!出来るものは出来る!である。

 今朝Faxが動いていないのに気づいた。これはFaxとスキャナーとか言うものが一体となっている。これもMさんが取り付け、使用法を教えてくれた。それを又お客様には「スキャナーで添付して送信します。」と格好よくメールで言うものだから、ますます皆様が感心してくれるのだと思う。 
 Faxが動かない事で又頭の中がまっ白になる。急いで会社にいるMさんに110番!
例のごとく感動のないMさんは落ち着いて「電源は入っているの?」と聞く。「入っていると思うわ。だってこの器械に接続している電話は信号音がしているもの。」「それだったら、そのFax器も動くはずよ。」「それがいつも何か文字が出ているガラスのところに、何も出ていないの。明るくないのよ。」と私は必死に的確な言葉を捜しては、Mさんに器械の状態を分らせようとする。
「本当にコンセントは外れていない?」と聞くMさんに向かって「ねぇー、ホラッ貴方が濡れたキーボードを修復してくれたでしょう。それで前の古いキィーボードを取り付けたのでFaxが動かなくなったとか・・?」と、ちょっと口ごもって聞いた。
「だって、キィボードとFaxは関係ないのよ。」「えっ、ないの?」と半信半疑の私に「そうよ、キィーボードはコンピューターに指令をだすけど、Fax器には出さないのよ。」と説明をしてくれるが、それでも私は納得できない。辛抱強い彼女は、私の意味不明の説明を理解しようと何分かやり取りが続いた。

 遂に彼女は「そこのどこかにスイッチがあるでしょう?」と聞いてきた。私は「へぇ~、スイッチなんてあるの?」と聞く。
「あるわよ。器械の上の方にないかな?探して。」と彼女は言う。私はうろたえて「スイッチ?そんなもの何処にあるの?」と言われた場所を探す。
「あった!」と叫ぶ私に「じゃぁー、そのスイッチはどうなっている?」と聞かれ「アラッ、Offになっているわ。でもどうしてかしら?」と又もやMさんを疑ってしまう。
「私、Faxは何も触っていないけどね・・・。」と言う彼女の言葉を耳にしながら、ハット!と、その時にある光景が閃いた。ビールが飛び散った時に、上が平たいFax器の上にキィーボードを慌てて置いたのだった。
「あのー、私がキィーボードを置いた時に、スイッチがOffになったかも・・。」とボソッと言うと、「もう、やめてよ!」とケラケラ笑う彼女の声を聴きながら「何て私は友人に恵まれているのだろう。」と思っていた。
「これで、これだけコンピューターを使っているなんて、凄いわよね。」と変な誉め方をされた。

 一日中寒し 11度
by arata-tamiko | 2005-06-17 13:19


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