出張マッサージを頼む   3/13/09

  近所の韓国人たち何人かと一緒に、日本式按摩をしてくれる金さんに出張サービスを頼んだ。
私の仕事が終わった後にBrooklineでピックアップして帰途いろいろと興味深い話が聴けた。
前にも書いたが北朝鮮との国境、中国側に住む朝鮮族は外国語として日本語を義務付けられているそう。
理由を訊くと「戦前から続いているからでは、、、?」と余り要領を得ない。
 豆満江の川の半分は北朝鮮、半分は中国に属しているそうで脱北者達は水が暖かい夏か、冬に川が凍結した闇夜にまぎれて渡ってくる。
もちろん警備の兵士に見つかれば射殺されるのだが、それでも逃げてくる人々を彼女は何度も目にしている。
「でもね、絶対に北の悪口は言わないのですよ。生活が苦しかったとか食べるものもなかったとかも言いません。」と、金さんも不思議がっている。
中には密告されて掴まる人もいるそうだが、それも貧しさのせいだろう。朝鮮族の貧しい家庭は子供を学校に行かせる余裕もないと言うから。

 国で見る映画の日本人は残虐、鬼畜に劣る冷血非道として演出されている。だから彼女も、そんなイメージを持って日本に行き、母親は泣いて止めた。
日本語を一言も理解できない金さん、府中行きの切符すら買うことができない。警察官に漢字で「府中」と書くと、彼女の財布からお金を取り出し切符を買ってくれ乗り口まで連れて行ってくれた。
彼女は今でも、その日本の警察官の親切が忘れられないそうだ。
「日本人は本当に親切で町も綺麗です。もし、もう一度日本に行けたら絶対に一生住みたいです。」と言う。
雪と一緒に道路脇に押しやられた泥の塊が醜くあちらこちらに見られる。彼女は車中から、それらを指差しながら「ほら、ほら、日本では、あんな汚いものが道路の端にありません。きれいに清掃されています。」と言うが、そんなだったかな~?と考えてしまった。
筑波が一番好きだそう。
 国に帰るたびに皆に日本の話をしてあげると、皆懸命に聴き、特に若い人々が日本に憧れるそう。
「日本に悪いイメージしか持っていない人々なのに、あなたの話を信じるの?」と訊くと「もちろんですよ。私は学校の先生をしていましたから。」と自信たっぷりの返事が戻ってきた。
 
 彼女のマッサージは力がこもっていて気持ちがいいし、人間的にも好感が持てる。是非一度試してください。

                電話  617-777-2500  金さん

 今日はスヨンの母親の誕生日。長兄の家に全員が集まりお祝い。私もSkype映像でご挨拶。
両親は娘のことでお礼を述べた後、またスヨンの結婚話を言ってきた。
スヨンのことを訊くので「あなた達の娘は料理が下手で困っています。」と言うと爆笑していた。
話している間中、母親はハンカチで目を拭っているので「目が悪いの?」とスヨンに訊くと「嬉しさと喜びの余り泣いているの。泣くのは母親の趣味なのよ。」と大声で笑う。
私も韓国語で「どうか、泣かないでください。」と言うと、それが有り難い、、、と、もっと泣く。

   日本からのお客さん、風の冷たさに驚いている
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                金さんが手製の肉饅頭とキムチを持参してきた
                とても美味しかった
by arata-tamiko | 2009-03-14 14:36 | 諸々の出来事


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