子母澤寛の著書  2/14/09

  高月さんと同じ会社からのK氏は奥さんを残して先に赴任してきたが、日本にいる彼女とはメールのやり取りを何度もしていたので昨日お目にかかった時は初対面の感じがしなかった。
お住まいが前田さん宅と近いので紹介方々、前田さんの奥さんk氏の奥さんと三人で昼食。
 ゆっくり出来るところとしてオールストンのベトナム料理店にしたが、付近一帯が停電。
どうりでスープも熱くなくキッチンも真っ暗だった。客も少なくお陰で2時間気兼ねなくお喋りが出来た。

 私が貸していた6,7冊の単行本を前田さんは返しながら「本当に面白かったです。また何か貸して下さい。」と言うと、kさんが「それをそのまま私に貸してください。」と言うので嬉しくなった。
私は史実に基づいた歴史本、回顧談、聞き語りの分野が好き。彼女に取っては初めてのジャンルだったようだが感動していた。本好きに取っては、同じ感銘を共有できる人に所有している本を読んでもらえるほど嬉しいことはない。
 お貸しした本の中の2冊は子母澤寛の著作。
彼の「新撰組始末記」を読み始めた時は”寝食を忘れる”と言う言葉そのものだった。読み終わった後、肺病で亡くなり天才剣士と言われた沖田総司の墓を訪れた。見過ごしてしまいそうな、ひっそりとたたずむ小さな墓石に意外な思いがしたが、40数年経った今では様も変わっていることだろう。
 次に読んだのが「新選組遺聞」。
そして土方歳三の兄の子孫を訪問して付近を散策したが、40年前の日野は横浜から遠かった。
生き残った新撰組の隊士たちや新撰組を知る古老からの話を書き綴った話の数々は歴史上の人物だった人々が生き生きと一人の人間として身近に感じられてくると共に胸を打たれる痛さをも伴う。
 彼等が宿舎とした壬生の屯所、八木家の当主が幼い頃に目にした新撰組の話し。
結成以来の隊員であった山南敬助は近藤や土方と袂を分かち一人隊を離れる。追っ手として山南と一番仲の良かった沖田を選び、連れ戻された山南は土方歳三から切腹を命じられる。
将来を誓った郭の女が取り乱し八木家に走ってきて、格子戸越しに別れをする様子が「子供心にも、それは辛いものでした。」と語られている。

 この「燃えよ剣」のシーンは、なかなか良く出来ている。 ( You Tubeより )
http://www.youtube.com/watch?v=oYoq5B1yRFs

 近藤勇の頭が塩漬けにして送られた話、闇夜にまぎれて勇の屍を掘り起こす身内は、体の皮膚がズルズルとむけて穴から取り出すのに苦労した話が、彼の甥から語られる。
 司馬遼太郎をも含め後世の新撰組関係のものは全て子母澤寛が基になっているそうだ。

   今日、昨日と風が冷たい
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          前々から寄ってみたかったCoolidge Cornerの「幅広専門の靴店」
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          今持っているスノーブーツは雪解け道を歩くと履いている靴下が濡れる
          不思議な品   これこそ”安物買いの銭失い”そのもの
          私の百姓足にもピッタリ合う水防止加工がされたブーツが見つかった!
          セールで70数ドルと高かったが、こんな足をしていたらお金に替えられ
          ない  嬉しくなって不必要なサンダルまで買ってしまう
          スヨンから「足は二つしかないのに、、、。」と、また言われてしまった
          店員の男性は15年勤めているそう  私が撮った写真を見て「昔から
          私は写真写りが良いんですよ。」と笑わせる  また戻りたくなるお店
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              彼の娘さんはハリウッドで特種メイクのアーティストだそう
              中心にいます
            
         
by arata-tamiko | 2009-02-15 14:52 | 諸々の出来事


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