女性の魅力   8/2/07

  この暑さ!飛行場のパーキングにチョット止めただけなのにドアを開けるとサウナのような熱気。到着したA会社の人も驚いている。不動産屋とのアポは4時半なので、ホテルにチェックインした後、すぐに銀行に向かう。一時間前に到着したばかりだと知った支店長は「我が銀行への道のりは遠かったでしょう?」と労いの言葉をかける。近頃は、この真面目支店長も、かなりの冗談が言えるようになった。CambridgeのComcastでの手続きは15分と見積もったが、申し込み受付に30分かかった。アメリカの業務手続の鈍さに呆れているTさんに「こんなのは序の口よ。驚くのは、これからだから。」と言うと無言で私を見る。
 Tさんはアパートをとても気に入ってくれたが、この立派な建物は持ち主が何度替わっただろう。一週間前から又新しい会社となっている。残った書類を提出して明日の朝、契約となった。
 現在地下鉄のDラインが工事中なので6時半、昨日車を購入したIさんご家族をディーラーに連れて行く。Iさんの奥さんの運転で、私の後をフォローして帰途に着く。
 今日到着したTさんに作った弁当の残りを夕食にして食べていると、スヨンが真面目な顔をして話しかけてきた。「今こうやって住まわせてもらっているからお金も貯まってきた。もう少し貯めてから韓国に帰ろうと思っている。」と悲しそうに言う。
「帰ってから職があるの?」と訊くと「難しいと思うけど何とかなるわ。」と苦渋に満ちた顔。韓国では若さが求められる。40歳の彼女に取っては、運が良くって昔働いていた塾の歴史の先生くらいだろう。でも一人で生活出来るほどの給料はもらえないそうだ。「スヨン、見合いをして結婚をしなさいよ。それが一番だと思うわ。男に興味が無いなんて言わないの!」「でも私が好きになっても男の方が私を好きでないの。どうして?」「自信を持ちなさい。私は”誰よりも優しい心を持っている”、”誰よりも親切”、”誰よりもユーモアに溢れている”、誰よりも???。”スヨン、他に何があったっけ?」と訊いてしまった。スヨンはゲラゲラ笑い出し私もつられて笑う。
 「私の何がいけないのかしら?」と訊いてくるスヨンに「セックスアピールがないのかも?」と言うと「どうやったら出るの?」と訊かれた。43歳で主人を亡くして以来、この歳になるまで一度も男性から言葉をかけられたこともない私には、セックスアピールについて答えようもない。
 この話の後、夕方のトイレでチビが初めて裏庭に自分から行ったと嬉しそうにスヨンが報告。
スヨンがいくら散歩に連れて行こうとしてもチビは両足踏ん張って家の前でしかしなかった。

   陽射しの強さ、目がくらむ思い

   
by arata-tamiko | 2007-08-03 13:51


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