懐かしきCape Ann   7/10/07

  トレイナーの前田さんの長年の親友、浦田さん御夫婦の滞在も後二日となった。Salemの美術館に行こう、、、となっていたが、私の提案で急遽予定変更。Rt.128で北へまっしぐら、Cape Annに向かった。Rockportに昔からある味の良いことで知られるレストランで昼食。皆でシーフードを堪能。経営者の女性二人は夏で稼ぎ、冬はフロリダで過ごしている。
 かっての漁師達の住まいが商店街となった通りを少しブラブラと歩いた後、半島をドライブして私の大好きなBeauportと呼ばれる、アメリカで初めてのインテリアデザイナーであるSleeper-McCann が、自ら設計した彼の住居を見に行った。
 今年が百年祭だったと、ツアーグループの私達6人とアメリカ人夫婦に男性ガイドが説明をする。この建物の面白さは壁板、窓、窓枠、扉、飾り棚と17世紀、18世紀に建てられた取り壊し寸前の建物から集められた木造品が各所で見事に生かされ装飾されて部屋をなしている。古い納屋や農家の取り壊しを聞くと他州にまで出かけていたと言う。増築に増築を重ねた挙句、部屋数は四十数室。それも各部屋の雰囲気が全く違う奇妙な形態をなしている。設計依頼を頼まれると、彼はこの部屋部屋を見せて、好みのスタイルを選ばせたそうだ。百年前のボストン社交界の紳士淑女たちとの華やかな交際が、セピア色の写真からも伺える。
 ガイドが「有名なイザベラ スチュワート婦人の良き友人でもありました。知っていますか?」と、私たちに訊いた。「あの有名な美術館ですね。」と、つい言った言葉に「知っています?」と、私に顔を向けて言うので慌てて「個人的には知りませんが、、、。」と、返事するとガイドもアメリカ人夫婦も大笑い。彼の在命中に有名な画家が画いた各部屋の骨董品の数々、飾り棚の中にある豪華な陶器類は何処に行ってしまったのだろう?ガイドも知らないと言うので「貴方の家にあるってことはないですか?」に「そう言えば、パゴダは裏庭に置きっぱなしだった!」で又皆で笑った。岡倉天心の写真を見せながら「この人も友人ですか?」と訊くので「そうですよ。友人の一人です。」と、すまして返事。前田さんはパーキング場に止めてあったガイドの車が28年前の殆どクラシックカーだと魅入っていた。
 この後、Salemにある中国貿易で財を成した船長達の屋敷が立ち並ぶ通りを見て中華街で夕食。彼等のアパートで食後のお茶を頂き帰ろうとする私に「ホラ、好きなイチロが出ているよ~。」と、私をからかう。10時に帰宅。イチローが何か凄いことをしたらしいが、新聞記事を読んでも理解できない。

   Cape Annは霧が深く肌寒し
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                      Beauport Sleeper邸
                      愉快な家族一同勢揃い
        (左より) 前田さん、浦田さん御夫婦、前田さんの奥さん、娘さん                   
by arata-tamiko | 2007-07-12 08:01


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