久しぶりの日本映画   6/4/07

  各賞に輝き絶賛をあびた映画、フラガールを見終った。久しぶりの日本映画だったが心に残る感動がない。廃れゆく炭鉱に働く鉱夫達を演じる人々に殺気立った雰囲気がなく、寡婦を演じる藤純子は、非牡丹お龍そのままの口調と演技で炭鉱夫の妻ではなかった。鉱夫の家族達が住む長屋の貧乏さを見せるためなのか、家の中は襖や障子に大きな破れ、壁は剥げ落ちボロボロ。日本人は、どんなに貧乏をしていても唐紙や障子が破れれば必ず繕う。唐紙の紙がダラーンと下がった中では生活をしない。
 青森に到着した脱北者家族が語った乏しい食料のことをスヨンに話すと、彼女の一声は「我が政府が送っている大量の米は、誰が食べているんだ!金日正は一人ブクブク肥ってから。」と怒る。
 日本に帰国したHさんから「Brooklineの町からExcise Taxの請求書が届いたのですが、支払うべきでしょうか?」とメールで質問があった。これはプレート返却時にRMVから発行される返却レシートを同封して支払い義務がないことを証明すれば良いと返事をした。帰国時に住んでいた町に几帳面に日本の住所を報告していくと、この請求書が日本まで追いかけてくる。
 貸した韓国ドラマを観ているUさんから「この国の男優達は、日本の男達には見られない荒々しさと激しさを持ち、その中に女性への優しさをも感じさせるわね。だから魅力的なのだと思うわ。」と上手いことを言う。ブランドに無知な私は気づかなかったが、貧乏な女の子が来ているレインコートがバーバリーだったと彼女は笑う。こんないい加減さが又韓国ドラマを観る楽しさの一つとなる。うんちくあるセリフ、ユーモアは今の日本映画にはない。
 奥さんが冬ソナ大好き人間で苦々しく思っていた40過ぎのご主人がいた。私も堪能した「復活」を、ある友人から無理に勧められ見始めたところ、徹夜となってしまい遂に翌日会社を休んだと言うから、これも凄い!

   雨 寒くて暖房を入れた 
by arata-tamiko | 2007-06-06 12:16


<< 名誉挽回   6/5/07 パソコンにDVDを入れて!  ... >>