名前も知らない二人の客   2/19/07

 今日で税金関係を終わらせようと大決心をして、朝からコンピューターの前に座り眠くなる目を見開いて頑張ったお陰で、やっと殆ど終わった。でも、もう一度一年間分の金銭の出し入れ金額に間違いがないか、それを項目別に振り分けしたものに間違いがないか。。。と一つ、一つを再チェックしないといけない。NSTARをUtilityとしたものを、ついウッカリElectricとタイプしてしまうと、集計をしてくれる操さんに時間を取らせてしまう。お客様の到着前に用意しておく品々の購入はカードを使うから、お客様から支払ってもらった金額とカードで支払った項目総合計金額との数字が合わないと、あっちのページ、こっちのページと調べなければならない。毎夜、一日の出し入れをコンピューターに入れておけば良いだけの話なのだが、、それほどの几帳面さを生憎と持ち合わせていない。それ故に毎年この季節になると大変な思いをしている。
 スヨンが今夜招待した二人の若い男性のために朝から料理を始めている。家族から離れて暮らす二人にお正月料理を食べさせてあげたいと牛の尻尾も買っていた。尻尾は私が血抜きをした後、昨夜からコトコト煮たので美味しい味が出ている。スヨンが料理をしていたお正月料理は全て冷凍食品。呆れて見ている私に「絶対二人には黙っていてよ。」と言う。冷凍庫に入っていた半分使いかけのカルビの袋の上下を見ながら「賞味期限は、どこに書いているのかしら?」と探している。「貴女の国だから、期限なんて書かれていないんじゃーない?」と、からかうと「賞味期限が印刷されていない商品は売れないのよ。」「もしあったとしても信用出来ないわよ。」「本当、本当。」と彼女も笑う。しかし考えてみると、今の日本だって同じような事が起きている。
「大丈夫よ。賞味期限が切れていても。韓国の男は軍隊で鍛えているから。」と変な理屈をつけて料理に取り掛かっていた。
 6時過ぎから食事が始まったが、スヨンの心こもる手料理?を一口食べた二人は「マシッター(美味しい)!」と感動するのに、私達二人は堪えきれず吹き出した。怪訝な顔をする彼等に、私は「この料理は決して冷凍食品ではないからね。」と言うと、スヨンはますます笑い出す。
食事をしながら「ところで、貴方達の名前は何ですか?」と聞いた。一人の方の男性を、お店の皆で「タンスユ オッパー」と呼んでいたが本名は知らなかった。ある日タンスユと言う料理法をスヨンに聞いていたので、私が「聞く人が間違っていますよ。」と注意したことから、タンスユ オッパー(兄さん)」となり、本人も知っている。
旧正月には欠かせない米のお餅、トック入りの牛の尻尾スープを一口飲むと水っぽい。私が作った味とは違う。まさか水を足したのでは?と聞くと「そうよ。韓国の男性は沢山食べるから水を足したの。」と言うのには、もう”何をか言わん”の心地だった。
二人とも既に軍隊は終えたが、やはり孤独が一番耐え難かったそうだ。2年少々の軍隊生活で休暇は30日しか無いそうだから辛いだろう。でも良い経験だったし自分が成長したと思うと話していた。これは韓国の軍隊経験者の若者に共通した言葉。
彼等は11時過ぎに帰っていった。楽しい夜だった。
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                       左側が”タンスユオッパー”
                       もう一人は、これからあだ名をつける

   道路のアイスは大分溶ける
by arata-tamiko | 2007-02-21 00:39


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