国が煽った結果   9/8/06

  朝から東京の粂原さんと長話し。本題は私がお世話をしている粂原さんからの留学生なのだが、一段落話が終わると、ついつい韓国ドラマとなってしまう。ア ウンの呼吸で話が弾み気兼ねなく何でも話せる友がいると言う事は人生最大の幸福の一つ。この話はこの友人、あの話はあの友人と各人違った性格の友人が沢山いるが、みな根底に流れる価値観や情感は同じだから気が合うのだろう。
 私の大好きなポン ジュノ監督の新作品「グエムル-漢江の怪物」が今月2日に250ヶ所の国内映画館で封切られた。日本公開にあたり、ポン・ジュノ監督や出演者らが大々的な日本内プロモーションを行ったにも関わらず苦戦をしていると書かれた記事を読む。韓国映画の歴史記録を破る観客動員数の作品が何故に日本で受け入れられないのか?に付いて「日本は怪獣映画の老舗と言う自負と奢りがあるから韓国がそれ以上の作品を作り出したことへの反感だ。」との世論もあった。しかし最近では「興行記録を連日のように報じ、ナショナリズムに近い自発的な愛国主義で映画を盛り立てる集団主義にのせられたのではないか?」とか、「この程度の水準の映画が韓国最高のヒット作だというのか」、「数日間でひとつの国家の4分の1を超える人々が同じ映画を観る国があるだろうか」「やはり第三者(日本)が最も客観的なのかもしれない」と言った意見が出始めている。韓国でも冷静に事実を見極める若者達が増えつつある。私も今回の釜山訪問で2作品観た内の一つがこの映画だった。感動は無かったが、観客数の多さと熱気に圧倒された。この作品がカンヌ映画祭でスタンディングオーベイションを受けたとして、国民のナショナリズムを煽ったなら監督にも同情を覚える。
 夕方飛行場に一人の男性をお迎えに行く。お願いしていた画像が送られないままのお迎えだったから雰囲気的に日本人と思える人に声をかける。三人目で当たり!
会社の方針で初めの一ヶ月間は英語特訓をするようにと英語学校まで決まっている。家族がいると集中出来ないからと、まず初めは単身で渡航との会社規定。今時こんな大企業もあるのかと奇異を覚える。
 この後、操さんとKoreanaで食事。金曜にしてはすいている。

   秋晴れ
   
by arata-tamiko | 2006-09-10 02:28


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