土下座をさせる   5/11/06

 前々から読んでみたいと思っていた本があった。先日ポン太と話した折、彼もその本について触れている。ポン太のような若者を感動させるのだから、もっと読みたくなった。そして今朝の新聞に「国家の品格」2百万部。「バカの壁」より58日早く新書では最速の記録」と書かれている。作家について調べてみると新田次郎と藤原ていの次男とあり「流れる星は生きている」の子供が、この作者だったのかと初めて知り驚いた。彼の母親によって書かれた満州引き上げ時「人が人である事」を捨ててしまった極限状態の悲惨さ。感動した本の一冊である。来週到着の健ちゃんに頼む。
 
 アパートの駐車場で他の車に追突したHさんの車修理のアポを取る。Oさんの建物にネズミが出ると電話あり。早速管理会社に電話をすると、いろいろと対策を講じているようだが完璧に駆除は殆ど不可能だろう。

 今日も雨のせいかReliableは比較的暇だった。こんな時はスヨンがよくしゃべってくれる。スヨンは心優しく私をとても大切にして尊敬を持って接してくれる。でも今日の彼女の想い出話を聴いていて、やはり日本人とは違う”激”と言うものを持った国民だな・・・と思った。彼女は何かの病で三ヶ月入院したそうだ。その間、カードの支払いが遅れ、クレジットカード会社から支払い請求の電話が何度も病院にきた。スヨンが「もうすぐ退院できると思うので、チョッと待って下さい。」とお願いしても「ダメだ。今すぐ支払え!」の一点張り。それで彼女は何をしたかと言うと、点滴の袋を提げ手の甲に針を刺したまま病院支給されたパジャマを着替えもせず、タクシーで会社に乗りつけた。「ミス キムは何処?サァー、この私を見てください。私が嘘を言って無いことが分るでしょう?」と大声で叫んだそう。初めは唖然としていた社内の人達は騒ぎ出し、その中で一人若い女性が出てきてスヨンの前に土下座して誤った。スヨンは「払えと言う前に一言”病気はどうですか?気分は良いですか?”と声をかけるのが人としての情けではないの?」と怒ったそうだ。これは日本人には決して考えもつかないし又出来ない行動。そして翌日会社の上の人と、その若い女性のキムさんが二人で手土産を持って再び彼女の前に土下座してお詫びをした。私達日本人だったら、相手からそう出られたら、今度は自分が恥ずかしくなってしまうだろう。

   霧雨続く 寒い

 
by arata-tamiko | 2006-05-12 12:21


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