吉村昭の著書は殆ど読み尽くし、彼のような作家は、もう出てこないのではと諦めていたので門田隆将を知ったことは私の人生に喜びを与えてくれた。
現代における日本のノンフィクション作家の分野では、私は第一人者と思っている。
氏の本を読み始めると、何もかもほっておいても止めることが出来なくなるので困ってしまう。
台湾に関する著書の二冊
「この命、義に捧ぐ」と
「汝、ふたつの故国に殉ず」の完成までには、何度台湾を往復し、生存者を探し求め綿密な取材を重ねただろうと思い馳せ、最近は本を読まない人が多い中「取材費にかけたもとが取れればいいが。」と案じてしまう。
「狼の牙を折れ」を読み終わり、幼稚な思想でもって日本企業を狙った連続爆破事件で無差別に多くの市民を殺傷し責任を取ることなく、いまだに隠れている卑怯な犯人に私も憤慨する。
品格のあった三宅先生亡き後は
「そこまで言って委員会」を観ることもなくなったが、門田氏が毎週出演することを知り、また見始めた。
余計なことは言わず、理論だった落ち着きのある説得力に満ちた話しぶりには、聞き入ってしまう。
それに比べて同じレギュラーである其新聞社の論説委員だが60半ばになりながら、若者のように語尾伸ばしで「だから~」「僕は~」「それで~」と持論を述べるのは毎度ヘキヘキさせられる。
この話し方は、人を決して賢くは見せない。
タケシもこれに似た話し方をする二人の女性に耐え切れずこき下ろしている。
自慢げに話していた中の一人は、同局の女性だが、この後どうなったのだろうか?
https://www.youtube.com/watch?v=yolepw8FUyM
「慟哭の海峡」は、バシー海峡でアメリカの魚雷を受け食べ物も飲み水もなく12日間筏の上で漂流し、最後に残った朝鮮人兵士との凄まじい章がある。
私のコラムに出てくる韓国のR教授に、この本を送ると以下の返事があった。
「400ページを超える内容、襟を正す気持ちで読ませて頂きます。軽い気持ちで読み進む内容ではありませんから。」
このような気持ちで読んでくれる友を持てたことは幸せだ。
産経WESTのコラム(ボストンから一言)の第5回目は、日本時間14日(水曜日)と
なります。
今回は、朝鮮戦争で級友たちと彼女の生死を分けることになった出来事です。
今後、第二と第四週の水曜日に掲載されることになりました。
やっと寒さ和らぐ
免疫治療室や病室を訪れ、皆から愛されているジャクソン君