娘から
Sleep Apnea Syndromeだと指摘され、辞書を引くと
「睡眠時無呼吸症候群」と書かれていた。
病院に泊りがけの検査は気が進まず、家で出来る検査器具の使用方法を病院で習い、一晩ビニールマスクを口元に付けて休んだ。
二週間ほどして病院から「病院で一泊して、詳しい検査の必要があります」と連絡がきた。
冷え性の私は、足元の電気パッドの持参許可を求めたが駄目だと言われた。
夜の8時半、一人部屋に置かれたベッドに横たわる私の鼻から口元にかけてのサイズ合わせをするため8種類近いサイズのビニールマスクを持ってきた。
口に合えば鼻に合わない、鼻に合えば口元から空気が漏れると言った具合で、次々とビニール袋から取り出しては、いとも簡単に塵箱に捨てていく。
「もったいない。未使用なのに、どうして捨てるのですか?」と訊くと「人の肌に触れたからよ。」とのことだが、消毒して使えるのではないかと思ってしまう。
私に合ったサイズが見つかった後、頭から足元まで電極を繋ぎ私は映画で観るフランケンシュタインにみたいになった。
11時消灯。
「こんな音が出るマスクを付けて眠れるものか?」と不安だったが、いつか眠りに落ちていた。
隣室でモニターをしている担当者は、私がゴソゴソし始めるとドアをノックして「大丈夫?」と訊いてくる。
この職を選んだ理由を訊くと、看護婦になりたかったが血を見るのが怖く病院勤めの父親から勧められたそうだ。
夜の7時から次の朝6時半、週四日勤務で、フルタイムとして恩恵は全て受けられるそう。
この検査結果は、一時間の間に11回も呼吸が止まっているそうで、病院と契約している会社の指導員が我が家に来て器械とマスクの使い方を懇切丁寧に説明をしてくれた。
病院で借りた器械そして一泊しての検査は、全額保険が払ってくれるが、この器械は保険が90%しかカバーしないそうで、初めての月は$43。
それから毎月$11の支払いとなる。
半年くらい毎夜付けて寝るようになった。
雨
病院の検査で一泊する個室は、日本の12畳くらいの部屋の広さ
一晩中モニターをする女性が電極をつなげている
この小型ラジオほどの大きさの器械が病院と契約する会社に、直結
されていて、マスクをして休んだかどうかがモニターされ、その
データーが病院に送られる、
器械の右側に取り外しが簡単にできる水タンクがあり、蒸留水を
毎日取り換えて注ぐようになっている
一日最低でも4時間はマスクをして寝ないといけない。一週間ごとに統計を
取り、時間が足りないと保険は即打ち切られる
慣れとは怖いもので、二日目は、マスクをして7時間27分寝ていたのには
驚いた
このマスクと器械は掃除機のパイプのようなもので繋がっている。
器械のボタンを押すと、空気と水蒸気が口内に送られてくる。
パイプは取り外しができ、マスクに完全に繋がっていないと、スマイル
マークが”ベソ子顔”になるので、一目瞭然