学歴と人間性   6/11/17

日本のマスコミは、何かあると「東大卒の官僚」とか「東大卒の才媛」と書かれた出だしで記事が始まる。
そうそう、それに「英語が堪能」とくる。
(これは芸能人に対しても使っているから、どうも誉め言葉か尊敬らしい)
彼等は、東大や有名校卒は全員に常識が備わり頭脳明晰であると思い込んでいるとしか思えない。

このビジネスを始めて間もない頃、ボストンの医学関係の集まりから戻って来たある地方大学からの先生が「流石ボストンですね。錚々たる名門校卒の人々ばかりで、恥ずかしかった。」と聞かされたことがある。
当時は、その意味がよく理解できなかった。

私も初め「ひゃ~、どうしよう。」と気後れする思いだったのが、今では正直に言って「何大、何大、なんぼのもん。」と思わされる事しばしば。
入学できたのだから勉強は出来たのだろうが、社会的頭の良さと年相応の常識が伴っているとは限らない。

「危機管理」を専門とする国家公務員のSさん、到着された夜「オートロックですから、部屋を出る時に紐で鍵を首から提げていては?」と冗談半分で注意をした。
危なっかしいとは思ったが、深夜近く「締め出されました。」と電話があった。
己の管理も出来なくて、どうして天下国家の危機管理が出来るのだろうか。

ある先生が「S先生もお世話をしたのですか?」と訊くので「いいえ、ちょっと知っているだけ。」と言った。
二人とも俗にいうエリートコースで医者となった人達。
「今度会うので、宜しく言っときますよ。」に「その必要はないわ。代わりに新田が”医者としては優秀かもしれないけど、人間としては最低”と言っていたと伝えといて。」と言うと、その先生は目を白黒。
この先生の性格だったら絶対に話していると思うから、やっと溜飲下がった思い。

有名大学であろうがなかろうが、その人の人間性の価値を決める基準ではない。
「このような先生と出会えた患者さんは幸せだろうな。」と思わされる先生たちに「診てもらいたい医者のリストに載せておきますね。」と褒めてあげる。

   急激に真夏の暑さ
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      筍が、大、大好きで、それもイゴイゴがある固い部分。
      NYからの生の筍と採ってきた蕨を鶏肉とで煮つけて幸せを堪能。
by arata-tamiko | 2017-06-12 11:31 | 諸々の出来事


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