想像力豊かな姉との会話  1/7/16

7月から始めた水泳を未だ続ける私に姉が言う。

「飽きっぽいあなたとしたことが未だ泳いでいるって、膝痛に効果があるのね、、、。」

「だと思うわ。歩いている際の捻られるような脚の痛み、寝ているとき息が出来ないほど痛い足のつれもなくなったから、痛み止めの薬を飲まなくなったものね。」

「そうなの。背泳ぎとかクロールとかで泳いでいるの?」

「違う、違う。犬掻きもどき専門で30分泳ぐのよ。でもね、こちらの人は泳ぐ前にシャワーも浴びないし、帽子も被らないのよ。その上、男性どもは”ブーとかカァッ”と大きな音を出してプールの中で鼻をかんだり、痰を吐くのよ。こんな人間は、プールの中で”おしっこ”もするに違いないから、髪一本濡れじと、水泳帽子からはみ出さないようにして、口の中に、この汚い水が一滴入っても一大事!と沈まない策を考えたのよ。」

「へぇ~、どんな方法をあみ出したの。」

「スイミング・ヌードルって呼ばれる筒状の長い浮きを両足の間に挟んで、両手には筒状の棒の両側に丸い浮き輪がついている物を持って、水面下に押したり上げたりするの。少しは腕の筋肉に良いかと思ってね。」

「そうすると体は水に沈まないってことね。でも泳いでいたら、その浮き代わりの筒状の物って、スッポン!って両足の間から抜けないの?なにかベルトとかで体に固定をさせているの?」

「それが水圧で抜けないのよ。つまり馬にまたがってるようなものよ。」

手を変え品を変え説明をしても姉は理解せず「汚い日本語だけど、つまり”おまた”に挟んでいるだけのことよね。それならはずれるわよ。」と言い張る。
こんな時、せめて姉がスマートホーンでも持っていれば写真を送れるのだが、それすら無い生活の姉、遂に「絵を描いてFaxで送ってよ。話を聞けば聞くほど頭が混乱するわ。」と言いだした。

それで描いたのが拙い下の絵。
絵を見た姉は、1人ガッテンの理解力と想像力でもって、長年水泳教室に通う隣人の奥さんを巻き込んだ。

「妹は鉄の球が両方についた棒を両手に持って、泳ぎながら筋トレをしているんですってよ。」と絵を見せに隣まで出かけた。

奥さんはいたく感銘を受け「この絵を貸してくれる?水泳教室の皆に見せたいから。」と姉に言った。
もちろん姉は「どうぞ、どうぞ。」と渡した。

数日後。

「私のコーチも、アメリカの水泳って、ずいぶん日本と違うのね、、、て感心していたわ。」と奥さんは言った。

「あれは鉄の輪ではないわよ。あなたはダンベルの意味で言ったのでしょう?常識で考えたって、ダンベル両手に泳いだら水の中に沈んでしまうわよ。」

「あら、違うの?どうしょう。隣の奥さん、感動していたから、今更訂正するのも恥かしいわ。」

それから半月ほどして「ところで、好きな時間にプールに行っているようだけど、いつもコーチはいるの?」と姉が訊く。

「いないわよ。1人自己流で泳いでいるのよ。」

「あら、どうしょう。隣の奥さんに”いつもいるコーチについて犬掻き泳ぎを30分している”って言っちゃたのよ。」

「だれがコーチについてまでして、犬掻きをするのよ。」

「でしょう。私も変だとは思っていたのよ。もうこれ以上恥をかくのは嫌だから、隣の奥さんには黙っておくわ。」

   穏やかな日差し
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                  絵が下手だから、誤解を生んだと妹を責める                       
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               ヌードルと呼ばれる浮き筒と棒状の両側についた浮き輪

 ヌードルを使ってのクラスだが、これは比較的体型のましな人々を選んでいる。
 プールで泳ぐ人たちの殆どは、まるで巨大なトドの集まり。
by arata-tamiko | 2016-01-07 23:40 | 諸々の出来事 | Comments(2)
Commented by ゆみ at 2016-01-09 08:59 x
久しぶりに新田さんの絵をみました(笑)
スリッパに続く力作と主人が言っています(笑)
Commented by arata-tamiko at 2016-01-14 23:40
送ったスリッパの絵を見た貴方達ご夫婦は、間違いなく私の欲しい夏用スリッパを日本から持参してくれたのだから、私の絵も満更ではありませんよ。
そんなコメントをされるご主人が描く絵を一度見なければね。


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