東北人の言葉   12/22/15

ある番組で、実直そうな秋田の年配男性が話す言葉が解りづらく、早速秋田出身の先生に「これは、番組を面白くするためのやらせではありませんか?」と問うと、You Tubeを観た先生から「この年代なら、普通ですよ。大館に住む伯父や伯母も同じように話します。」に、感動を覚えた。

民俗学や人類学に興味がある私は、次に青森からのHさんに電話をして「東北の言葉って、ほのぼのしていて温かね。貴女も子供さん三人と家では青森の言葉で話すの?」と訊くと「そうですよ。でも同じ青森でも私の住む津軽と奥羽山脈を境にして南部では言葉が全く違います。You Tubeで観て下さい。」と言われた。

彼女は自分では東京弁を話しているつもりでも、すぐに「東北ですか?」と言われるそうで、確かに電話に出た最初の「もしもし」の一言で東北だと判る。
九州の人間は外に発する発音だが、東北の方は内にこもる。

見つけた番組の中で「せばだままいねびょん」と言う、どうあがいても理解不可能な表現言葉があった。
またもやHさんに「貴女の子供さんたち、この言葉解るの?」と電話をすると「はい、使っていますから。」との返事。
いいなぁ~。

昭和三十年代の初めころまで”押し売り”という各家を回って、風呂敷に包んだ品物を玄関先に広げて売り歩く人たちがいた。
標準語よりも東北人のほうが「素朴で、粗悪品を売りつけるような悪いことはしないだろう。」と言った印象を与えて、売り上げがあったと聞いたことがある。
もし九州人と東北人がデパートでキッチン商品の実演販売を並んでしたなら、きっとお客達たちは東北人のセールスマンのほうに行くだろう。

宮本常一氏の「忘れられた日本人」、「民俗学の旅」、日本人として一読する価値あり。


                           秋田の言葉

                           南部VS津軽

                           津軽VS南部

               この男の子、今どんな大人になっているのだろう?
by arata-tamiko | 2015-12-23 09:54 | 諸々の出来事


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