汚染されたガソリンを給油した結果 (2)

Lynnに行ってくる。」と隣人に話すと「Town of Sin(罪悪の町)と昔から呼ばれているよ。」と笑っていたが、歴史ある町も住む人種によって、こうも退廃してしまうのかと無念の思いで大通りを車で走る。

思ったより大きなガソリンスタンドで、コンビニのドアを開けると若いインド人の男性が1人働いていた。
90年代より、コンビニとガソリンスタンドの経営はイスラム系とインド人に占められる社会現象が始まっている。
「どうして電話に出ないのですか?」の問いには返事がなく戸惑った表情。
被害者たちの怒りの電話がよほど多いに違いない。
訪れた理由を話すと、驚いた様子もなく「店主はいないので明日来てくれ。」と言う。
「今まで何人からの苦情があったの?」
「1人。」
嘘がつけない人のようだ。

「どうして全てのガソリンスタンドのノズルにビニール袋が被さっているの?」
「もうガスの販売を止めたので。」
「いつから?」
「二週間前。」
「彼(Kさん)がガソリンを入れた時ね?それにしても、サインを出していない理由は何?」
返事がない。

店主の携帯番号をもらって、その場でかけた。
自分の店でガソリンを買ったのかと訊く事もなく開口一番の質問はこうだった。
「修理費用はいくらだったか?」
「$1,155です。」
驚きの反応をしなかったことから察するに、他の苦情者も同じくらいの請求額なのだろう。
「いつ、全額払ってくれます?」
「今、保険会社にいて話し合いをしているので、待ってくれないか。その修理代金の領収書の裏に名前、電話番号を書いて店のものに渡しておいてくれ。」

帰宅して腹の虫が収まらないので、Lynnの警察に電話をすると、それは自分達の管轄ではないが、市役所に町全体のガソリンスタンドを管轄する部門があると、責任者の名前と番号をくれた。
早速、Mr. Merrimoreに電話をする。

(続く)

   インディアンサマーで日中23度
汚染されたガソリンを給油した結果 (2)_d0024276_131153.jpg

 サインがでておらず、ガソリンも州平均より50セントも安ければ、つい止まって給油をしてしまう。
by arata-tamiko | 2015-11-06 01:23


<< 汚染されたガソリンを給油した結... 汚染されたガソリンを給油した結... >>