「平井さんの手作り納豆は臭気がなく、美味しかった。」と、北原さんと韓国人のアンさん二人に話をしたところ、習いたいとのことで、平井さん宅に伺った。
アンさんは、日本に7年住んでいながら、納豆の臭いが大嫌いなご主人のため、一度も納豆を試したことがないそうで、平井さんの実演付きの説明を懸命にメモをしている。
私が「あんなに必死になってメモしているのは、きっと韓国に戻ったら臭くない納豆屋を始めてお金儲けをするつもりなのよ。アンさんの頭の中では、キャシューレジスターが
”チ~ン、チ~ン”と鳴っているわよ。」と、からかうと、真面目なアンさんは「違います。違います。」と、赤面をする。
「韓国にも納豆のようなものはありますが、とても臭いが強いのです。これは臭くなくって美味しいですね。」と喜んでいた。
北原さんは、日本から戻ってきたばかりで
”たらこ”を二種類もお土産に買ってきてくれた。
しかも、その一つは大きく切った数の子が下に敷かれている。
「どうして私の大好物が
”たらこ”って知っているの?」と聞くと「前にあげた時、両手で胸のところで抱きしめて、とても嬉しそうな顔をしましたから。」だそうで、これほど感情をもろに顔に出してしまう私は、ポーカーなど絶対出来ない。
料理上手な平井さんが作るハンガリーの鶏料理の話を、他の人から聞いていたので、それとなく「あれは、とっても美味しかったそうよ。」と、暗示すると、何と昼食にそれが出てきたのには流石に平井さん。
それも手作りの塩糀で味付けしたカリフラワーを添えて。
私達三人感謝感激でいただいた。
次は、アンさん宅でキムチ作りの講習を計画。
平井さんは料理上手だけでなく、よき妻、よき母そして律儀で、私は彼女のことを
「日本女性の鏡」と称している。
ご主人は、毎夜ルンルン気分で「今夜の夕食は何かな?」と車中思いながら帰宅していることだろう。
初夏の気候
ヨーグルトメーカーを使って、美味しい納豆を作れるとは驚きだった。
左からアンさん、平井さん、北原さん