Kさんは、家族と離れて十年になる。
「何のために?」と、今回聞けば、吉林省では働くところも余りなく、男性も女性も海外に出稼ぎに出るのが普通なので、私が思うほどの悲惨さは感じていないようだ。
家を出るとき、取りすがって泣いた12歳の一人息子も日本から6年ぶりに帰れば、自分より背丈が大きくなっていたそう。
日本で貯めたお金で、やっと自分の家が持て、その家を見に来た母親が
「この家を買うのに私の娘は日本でどんなに苦労したことか、、、。」と、床を撫でながら泣いたと、息子と留守を守る病身の夫が電話で話してくれたそう。
まるで、韓国ドラマみたいなシーン。
息子の結婚費用が貯まったら、国に永久に帰るのだそうで、私がリタイアしたら中国に来て欲しいと言う。
こんな胸打つ話するかと思えば、片手でチビを撫でながら兄の家で飼っていた犬の話となる。
「とても長い毛が抜ける犬で、掃除をしても駄目で兄さんも奥さんも困りました。」
「ちょっと、まさか食べたなんて言わないでしょうね?」
「どうして分かるですか?そうですよ。私は食べるないけど、家族で
ポシンタンを食べていましたよ。」
「だって、室内で可愛がっていたんでしょう?それを、どうやって殺して鍋料理ができるの。」
「だから小学校の娘が三日泣きました。犬だから大丈夫ですよ。」と、サラリと言うKさんの顔を唖然と見た。
犬肉は肉類の中では一番美味しく、お店で沢山売っているそう。
ひとしきり食用犬の話をしたあと
「韓国人は、私達朝鮮族を馬鹿にしても同じ国の人ですよ。犬を食べるじゃないですか。日本人は食べないだから、違うね。」と、彼女の理論だった。
蒸し暑い 夕方から雨
この韓国のラーメン、よりによってKancho(浣腸)とは、、、。