専用眼鏡を買っていなかった姉は、
金環日食の日が近づくにつれ取り残されたような気がし始め、三日前に買いに走ると「今頃来てもありませんよ。」と笑われたそう。
隣の奥さんが余分に一つあるからと貸してくれた眼鏡をかけて一緒に見ていると、次々と外に出てきた近所の人たちも眼鏡を買っていなかった。
それで姉達二人は大勢の人たちと譲り合って世紀の出来事を楽しんだそう。
「御近所は皆同じ年代だから
”冥土の土産”とかの言葉が出たでしょう?」と、冗談を言うと「そうなのよ。隣の奥さんには、貸してくれた眼鏡を棺桶にいれると良いわなんて言ったりしてね。」と、思うことは皆同じ。
「ねぇ、子供の頃に学校で日食を観察しなかった?それも色つきの下敷きを使って。」
「そうなのよ。朝食のとき主人と
”今思えば、とんでもない観察だったけど、だれも網膜障害なんて出なかったのは奇跡ね。”と話したばかりよ。」
「でしょう。やっぱり私の記憶は間違っていないわ。全校生徒がギラギラ照りつける太陽の下で蝋燭の煤をつけたガラスの破片や、色つきの下敷きで見守ったものね。」
「直接見ると危険だと先生から注意をされたけど、結構いいかげんだったわね。お弁当を食べ終わってから校庭に出た記憶があるわ。」と姉。
「過去の日食」を調べてみると
「1955年」にある。
それも大分では12時32分に始まり、最大は13時32分。
これだ、これだ!
とすると、私は10歳で小学校5年生。
半世紀以上前になるとは驚き。
晴天
今日はCircle of Boston Nursery Schoolのオープニングに出かけた。
日本人女性運営のもとアメリカ人と日本人スタッフが働く可愛いお部屋。
http://www.circleofbostonnurseryschool.org/