気がとがめる必要もないのだけど。   3/29/12

 Hマートは近いし、我が家に住むソンヒーが働くお店の料理は美味しいだけでなく店主の好意でマーケットの従業員と同じ値段なので、そこで食事を済ませることが多い。
ずらりと並ぶ食堂の一つの店主は、笑顔のない男で私は彼の視線をいつも感じていた。
 ソンヒーに「彼って、どんな人なの?」と聞くと「皆とは打ち解けないのよ。知らん顔しておけばいいのよ。」と言うが、ジロリと見られると笑いかけていいのか悪いのやらで居心地悪い気分だった。

 ある時、日本からのお菓子をソンヒーや一緒に働く人たちに分けていると、彼がじ~っと遠くから見つめている。
「貴方も一緒に召し上がってください。」と、丁寧な韓国語で言って差し出すと、驚いた様子ながら、とても嬉しそう。
ソンヒーのところに戻って「あの人、笑ったわ!」と言うと、店主も他の人も爆笑。
 
 それ以来、私を見るやいなや手をふって日本語で”こんにちわ”とか”こんばんわ”と、呼びかけてくる。
そうなると彼の店で食べなければ悪い気がして、彼と目が合わないように彼の店にお尻を向けて座るようにしている。
その理由を知ったソンヒーや店主は、また大笑いをして「私のお店に来て!」と手を振っているのだと言う。

 久しぶりに行くと親しげに「お久しぶりですね。」と日本語で声をかけてきた。
帰る私の姿を見て「また会いましょう。」と言う彼に、またも彼の店で食べなかった心苦しさに買ったばかりのブルボン・ルマンドの袋を開けて「どうぞ。」とあげていると、背中にソンヒーたちの強い視線をしっかりと感じた。

   寒い!昨夜到着したお客様は震えていた
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              先週の暑さで桜が咲いてしまい、この寒さで可哀想。
              ”先週はゴルフで今週は雪かきか?”と言っている人がいた。
by arata-tamiko | 2012-03-30 12:56 | 諸々の出来事


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