恋人と49年ぶりの再開   9/18/11

  アメリカ人の友人、Gが、何年か前に「ある男性と、もう一度会ってみたい。」ともらし、話を聞くと
1957年に女性の友人4人とヨーロッパの船旅へ出かけたそう。
その時に船上で出会ったダンスの上手なオランダの男性と恋に落ち、別路のコースでヨーロッパを二人で旅をした。
プロポーズをされた時”恋か勉強か”と悩んだ末、ボストンの大学に戻る道を選んだ。
数年は手紙のやり取りをしていたが、いつの間にかお互いに音信不通となり、それぞれが別の人生を歩んでしまった。

 アメリカに来て初めての友人となったGとは28年のお付き合い。
しかし、私の知るGはシングルマザーそして教育者として幼い三人の息子を厳しく育てあげ、自分をも律した女性。
時折、畏怖の念をもってしまうこともある彼女に、これほどの燃える恋の情熱があったとは驚き以外のなにものでもなかった。

 彼女には、どれくらい助けられたことか、、、。
今度は私が彼女に恩返しをする番。
この話を聞かされたすぐ後に、何かのサイトでオランダ在住の日本女性が書いた記事を読み、尋ね人の件をメールで話した。
親切な彼女は彼からの最後の手紙に書かれていた住所を調べてくれたが住んでいなかった。
オランダでは個人情報の管理が厳しく手がかりを得るのは殆ど不可能だという返事。

 Gに「なんでも良いから思い出してくれ。」と頼むと「父親の経営する大きな不動産ビジネスを引き継いだから遠くの町には移っていない気がする。」と言う。
それを知らせると、彼女は市役所に行き遂に彼の住所を手に入れることが出来た!!

 妻を早くに亡くした彼がツアーでボストンに来ると聞かされた時は正直今の姿を見せないほうが良いのではと危惧した。
彼女は奇病にかかり、その薬がもたらす副作用のため昔の面影は全くない。
そして二人は49年ぶりの再開を果たした。
次は彼がオランダに招待して、Gは彼の三人の子どもたちや孫も交えて楽しい日々を過ごし、今回はオランダから来た彼がG宅で2週間滞在し、初めて彼女の息子三人に紹介された。

   秋晴れ
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     「Tamikoなしでは自分達の再会は有り得なかった。」と電話で言う二人に「日本では
     90度に腰を曲げて感謝の意を表す。練習をしておいてね。」と教えておいた。
     初めて会う私に長身の身を折り深々と頭を下げて謝意を表わすGの友人。
     私が彼を探しているときに「背が高くブロンドの髪とブルーの目でゴージャスな男性」と
     Gから聞かされていたが、80歳近い今でも186センチの長身で魅力的な顔立ち。
     若かりし頃は、さぞや、、、と思わせる。
     彼女の一挙一動を優しいまなざしで見守る彼、30歳前から40年以上母親としてだけで
     生きてきた彼女の幸せそうなようす。
     見ているだけで、こちらも一緒に幸せを感じてしまった。
   
by arata-tamiko | 2011-09-19 10:05 | 諸々の出来事 | Comments(0)


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