ある国立大からの先生、真面目の看板を背負っているみたいな人柄。
スーツでネクタイをきちんと締めて飛行機から降りてこられたお客様は初めて。
買い物をしながら「XX先生は胃が悪いでしょう?」と聞いた。
「エッ、どうして知っているのですか?」と、顔を赤らめた。
「毎食前に胃薬を飲んでいるでしょう。」
「はい。でも食後です。今回も一応三ヶ月分持参してきました。」と正直。
「そんな胃薬なんて飲んでいるから治らないのよ。自分で”飲まなければ悪くなる”って暗示にかけているのよ。止めて三食しっかりと食べること!」と十年近い内科医に診断をする。
愛飲の胃薬名を聞いたので「そこの製薬会社のお客様に伝えておきますね。」と言ってあげた。
「でもどうしてそんなことが判るのですか?」
「私は診なくっても、貴方がニンニク、生姜、ニラとかの匂いの強いものは駄目ってこともね。」に、益々顔を赤くして「全く駄目なんです。」
二人で大笑いしながらの買い物だった。
「英語力をつけなさい。」に「はい。」と素直で、近所の教会で行われている無料の英語クラスの手配も終わらせた。
戦前朝鮮で日本語教育を受けた韓国人のHさんに「今日の出来事」をお話しすると、大学名を聞くとすぐに
「あぁー、あの有名なXX帝大からですね。」と言われた。
夜雨
庭の大木から舞い落ちる葉っぱで遊ぶのが大好き