警察官の温情   9/4/10

 昨日購入した車をお客さまが運転をして、Fenwayを通りかかるとデイゲームのため酷い混雑。
ゆっくりと走らせていると、交通整理をしていた警察官に止められ、後部座席を指差された。
後ろを振り向くと、奥さんがカーシートから赤ちゃんを取り出して抱っこをしている。
私は思わず「アッ、駄目!」と声をあげた。
道端に寄せ「Registrationを急いで出してください。」とお客様のMさんに言うと「家に忘れてきました。」と言ったのには「どうしてなの?」と、つい語気が強くなってしまった。

 「あなたは何も言わないでください。」とMさんにお願いし、警察官に「このご夫婦は3日前に日本から到着して、昨日私が付き添って個人売買で車を登録しました。でも、そのRegistrationを家に置いてきてしまったのです。」
「だれ名義の車なのか?」

「彼の名義としました。」

「カーシートにベビーを乗せていなければ違反になることは知っているでしょうね?」

「はい、もちろんですが、時差ぼけのせいか余り泣き喚くので母親が抱き上げてしまったのです。申し訳ありません。」

 若い警察官は「OK。あなたの言うことを全て信じます。どうぞ、このまま行ってください。」と、車の屋根をポンポンと叩いた。

これには、驚いてしまった。
カーシート、Registration携帯なしの二つの違反。高い罰金だけでなく、来年の保険額にも響く。
それを許してくれると、ボストンの警察官が言っている!
バイクのエンジンをかけている彼のところに走っていき「貴方は2枚の罰金切符を切ることが出来たのに、、、。本当に有難うございます。」と頭を下げた。

「That`s OK。」と笑顔。

「ところで、貴方は韓国人ですか?」と韓国語で問いかけてみた。

「どうして分かったのですか?あなたも?」と、驚いた顔で英語で訊いてきた。

「いいえ、友人が沢山いますので。心からお礼を申します。」と、韓国語で言って、もう一度頭を下げた。

「Have a nice day!」と、笑顔でバイク音と共に去っていった。
韓国語は話せずとも聞くことは出来るようだった。

 帰宅すると、スヨンの年上の友人二人が遊びに来ていた。
年頃の娘達をもつ二人は「どうして、名前と電話番号をきいておいてくれなかったの!!」と声を揃えて叫んだ。
すると、スヨンも負けじと「年下でもいいー。私も知りたい!」と叫ぶ。

   ハリケーンの影響の大雨 そして今日の爽やかさ
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               このボストンテリアは泳ぎだすと自分の限界を知らず戻ってこない
               それで、いつもライフジャケットを着せられている
by arata-tamiko | 2010-09-05 14:12 | 諸々の出来事


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