製薬会社が抱える問題   3/15/2010

 深夜過ぎの一時。
「どうして眠気がこないのか、、、?」と不思議に思っていた。
「そうだ!」。今日から時間がサマータイムで一時間早くなったのだ。
昨日なら未だ深夜の12時。眠くないはずだ。
今朝は今朝で、目覚めてケーブルモデムについている時刻に目をやると自動的に8時になっていた。
それを「なんと熟睡をしたこと。昨日は朝の8時~5時までお店で立ちっぱなしのデモンストレーションをしたから疲れているのだな~。」と思った。

 「薬が作れないー2010年問題」のドキュメンタリー番組は見ごたえがあった。
取り上げられている製薬会社のお客様たちがいるので、これに関しては、ある程度は聞いていた。
だけど、これほど詳しくは知らず、こちらも真剣に見入ってしまう。

 現在ヒット商品として売り出されている各社の薬は今年か来年までに特許が切れる。
それらは90年代に発明され、特許期間は20年。
特許が切れた薬をインドが生産して安く販売しているとは読んだことがあるが、ジェネリック後発医薬品)と言う言葉は知らなかった。
(試しに三社の奥さんに電話をして訊くと、流石に製薬会社に働くご主人を持つだけあって皆答えられた。)

 年間売り上げ一兆五千三百八十三億円で日本一の武田製薬の6割を支える3ツの薬の特許が数年後に切れる。

次に九千六百五十七億円のアステラス。2ツが切れて三分の一の減少となる。

エーザイは七千八百十七億円で、アルツハイマーの薬である”アリセプトー”が今年で切れる。
これによって6割減少。

Pfizerが開発していたアルツハイマーの改善薬”ディメボン”は最終段階で効果がないことが判明。
大損の上に、年間一兆円の売り上げだった 高脂血症?薬の”Lipitol”が来年切れる。

 新薬の開発には15年の年数と1,500億円ほどのお金がかかるそうだが、臨床試験にパスする確立は5%で二万分の一だそう。
これでは余りにも悲惨。上も下も狂ってしまうだろう。
90年代にコンピューターを使った画期的な薬の開発で出尽くしてしまったそうだ。

 バイオベンチャーが紹介されていたが、これも興味をひいた。
過去の開発の化合物データーベースから別の新薬を発見する方法だそう。

 ジェネリックとバイオベンチャーの話は「他人のふんどしで相撲をとる」と言うことわざが、ふ~っと頭に浮かんだ。

   風雨強し 
by arata-tamiko | 2010-03-15 15:18 | メディアから


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