念仏のように
”雲丹、雲丹そして雲丹!”と、私に言い続けている前田さん。
遂に今日は念願のメイン州にある日本人経営の雲丹工場に行く日で、天気も良く前田さんは上機嫌。
思ったより早く2時間で到着。
「たった雲丹のために、メイン州まで行くの?」と、前田さんの娘さんが驚きで笑ったそうだが
一緒に連れて来れなかったのが残念だった今日の出来事。
松茸も扱っているので採りたてを沢山買った。
ポートランドはしっとりした雰囲気のある落ち着いた町並み
フィンランドからの移民が一番多いそう
工場の建物に一歩入ったとたん魚介類独特の臭いに満ちている
T氏から説明を聞いている前田さんご夫妻
アメリカ人のように下らない雑談をすることなく黙々と無言で働き続ける
カンボジア、ベトナム、中国からの女性達
単純作業は忍耐を必要とするために東洋人女性でないと出来ない仕事だと
経営者の話
細い錐一本で数個の雲丹を刺し上手にこんもりと形を作って箱に並べていく
美味しいから食べてみろ、、、と差し出す女性
トラックで運ばれてきた雲丹の山
中心にある丸いものが雲丹の口 海草を食べている雲丹は美味
起きている雲丹は動いて割りにくいため、雲丹を冷蔵庫で眠らせてから殻を
割るのだそう。
驚いて聞く私達に「人間だってそうでしょう?眠らせてから手術をするで
しょう?」と、経営者のT氏の言葉に「なるほど。」と私達。
左の赤色が雄で甘みが強い 右の薄い色は雌で大阪から南の方の人たちが
好むそう
町の中心地でT氏はレストランを開いている
店名は
「島」
しゃれた店内の造り
T氏のご厚意で豪勢な昼食を頂いた
獲りたての油がのり切った鰊の塩焼き
ホタテ コックさんは帝国ホテルで働いていたそうだ
本鮪の和え物
圧巻は何と言っても、
この本鮪のカマの照り焼き!!
本鮪しか食べない私、嬉しさで手を叩いてしまった。
本マグロはメイン州で獲れるが日本で名前が知られていないため
”ボストンマグロ”と名づけて売り出しているとは初めて知った。
手が届く距離に近づいても平気の平左で飛び立つこともしないカモメ